日本ペンクラブは、7月1日、バングラデシュ・ダッカ市で起こされた残忍なテロ事件により、日本からの7人の国際援助関係者を含む多数の人々が犠牲となったことに対し、強い憤りを覚える。 
 近年、バングラデシュにおいて、多種多様に生きる人間の意義を認めない原理主義グループによるテロ事件が頻発している。国際PENもくり返し声明と警告を発し、同国の言論・表現の自由の現状について憂慮してきた。
  公共の場における多様性と平和の保障は、言論・表現の自由の前提である。最近のヨーロッパや米国やトルコでのテロ事件はもとより、世界各地で連鎖する憎しみの暴力に対して、厳正な法的措置がとられるべきであることは言うまでもないが、同時に、これらに対し、世界の市民社会が手を携え、強い抗議の意思を表明することが求められている。
  あらためて日本ペンクラブは、世界のどこであれ、言論・表現の自由が妨げられない社会の実現に向けて努力したい。  
私たちはこのたびのテロ事件のすべての犠牲者の家族と関係者に対し、深く哀悼の意を表するとともに、傷つかれた方々の一日も早い回復を祈ります。  

 2016年7月3日
一般社団法人日本ペンクラブ 
会長 浅田次郎

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