●米・英共同の未臨界核実験に対する声明
アメリカとイギリスは、米太平洋時間二月十四日(日本時間十五日)に、ネバダ州の地下核実験場で、初めての共同未臨界核実験を行った。アメリカによる実験は、通算十六回目、ブッシュ政権下では三回目である。
これは、これまで未臨界核実験を実施してこなかったイギリスを巻き込んで、包括的核実験禁止条約(CTBT)を死文化するブッシュ政権の方針を如実に示していて、憂慮に耐えない。
時あたかも同じ北米大陸ソルトレークシティにおいて、平和の祭典・第十九回冬期オリンピック大会が開かれているこの時をえらんで、臨界前とはいえ、核実験を行うことは、地球の環境と安全にとっての重大な挑戦である。
五十一年前、広島・長崎において、原子爆弾の悲劇を体験し、核廃絶をねがう日本ペンクラブはこの実験に対し憤りを感じ、アメリカ・イギリス両国に強く抗議するものである。
2002年2月15日
社団法人 日本ペンクラブ
会長 梅原 猛


