●アメリカの未臨界核実験に対する声明
アメリカ政府は、米太平洋時間6月7日(日本時間8日)に、ネバダ州の地下核実験場で、通算17回目、今年2月以来の未臨界核実験を実施し、成功したと発表した。実際に核を爆発させないとはいえ、この実験が世界中の核廃絶の願いの動きに逆行するものであることを、わが日本ペンクラブは、そのたびに指摘してきた。
とりわけインド、パキスタン両国の核兵器所有、使用の可能性を全世界が憂慮しているこの時期に、核兵器の優位性を誇示する実験は核所有大国のエゴイズムと断ぜざるを得ない。核兵器の悲劇を体験した日本で活動する日本ペンクラブは、この事件に強く抗議するものである。
さらに、わが国政府首脳が、憲法上核兵器所有が可能である趣旨の意見を表明したことは、それがいかなる場であろうと、容認することはできない。国際紛争を武力(戦争)によって解決しないことを憲法において鮮明にしているわが国が、究極の兵器たる核兵器を所有すべきでないことは言うまでもない。日本ペンクラブは、日本国政府に対し、国是として非核三原則の尊重をあらためて求めるものである。
2002年6月17日
社団法人 日本ペンクラブ
会長 梅原 猛


