1998〜1999

パキスタンの核実験に対する声明

 昨日行われたパキスタンの核兵器開発を目指した核実験に対して、日本ペンクラブは深い憂慮と強い抗議の念を抱くものである。

 今回のパキスタンの核実験が先に行われたインドの核実験に対抗する措置であることは、同国首相のテレビ演説からも明らかにされている。インドの核兵器開発と保有に対して反対声明を出した日本ペンクラブは、今回の核実験に対しても反対の意志をここに明確に表明する。

 広島・長崎の原子爆弾投下による惨禍を経験し、それを文学により表現してきた国の文学者の団体である日本ペンクラブは、今回の核実験を到底容認できない。インドとパキスタン両国に対して、核兵器のための開発競争を即時中止することを要望するとともに、全世界の国々に向かって、いまこそ核兵器の廃絶のために真剣な国際的取決めを行う必要を訴えるものである。

1998年5月29日
社団法人 日本ペンクラブ
会長 梅原 猛