●「国旗・国歌」の法制化についての意見書
政府は国旗・国歌を定める法案を衆議院に提出、今国会での成立を急いでいます。そもそも小渕内閣は当初、法制化は考えていない、と言明していたにもかかわらず、いわゆる自・自・公協力態勢のもと重要法案がつぎつぎと通 っていくなかで、突然、今国会での法案提出は政党間の取引の印象が拭いえません。
日本ペンクラブではこれまで一九八九年、九四年と、日の丸と君が代を強制することに反対する声明を発し、この問題に強い関心を示してきました。今回の国旗・国歌法案には罰則規定はありませんが、法制化が強制へと作用する怖れは充分考えられます。
日の丸と君が代を法制化することについて、必ずしも国民的合意を得たものとは言いにくく、性急に結論を出すべきではなく、またその必要もないと考えます。したがって今国会での成立が既定の路線のごとく進められることに反対の意を表明します。
1999年7月15日
社団法人 日本ペンクラブ
会長 梅原 猛


