国際ペンとは

国際ペンの紹介

「国家間に溝が深まる時でも、国際ペンは友好への掛け橋を閉ざすことのない類まれなる組織である。」
             ― マリオ・ヴァルガス・リョサ ―


 国際ペンは1921年に文学振興のために設立され、現在では世界102ヶ国に144センターを有する団体 です。文学というものが他の文化圏を理解し関わっていくのに不可欠であるという認識の上に立っています。
 国際ペンの主な目標は、読書や執筆活動を通じて、様々な言語や文化の枠を超え、社会やコミュニティ に対し働きかけ、サポートし続けることです。私たちは市民社会を変革する重要な役割を作家が担えると確信しています。翻訳、表現の自由、国際間、地域間、国家間の別なく文学に触れる機会を拡充させるというような、さまざまな問題に対して国際キャンペンを展開したり、文学を振興する活動を国際ペンは行っています。
 国際ペンの会員資格は国籍、言語、人種、肌の色、あるいは宗教に関わりなくPEN憲章に同意する全ての職業作家に対し開かれています。国際PENは非政治的組織であり、ユネスコや国連において特別な助言を行う立場にあります。

 国際ペンは英国において非営利団体1117088として登録されています。

(国際ペンホームページより)

●国際ペンの活動と歴史

 1921年、国際ペンはロンドンでドーソン・スコット(Mrs. C.A. Dawson Scott)氏により創設されました。初代会長はジョン・ガールスワーシー(John Glasworthy)。文学の振興、表現の自由の擁護、そして世界中の作家達の共同体を発展させる目的の下、作家の国際的で唯一な協会として設立されたのです。

 文学の分野において、国際文化協力や相互理解をするには、表現の自由は絶対不可欠です。それ故に、国際ペンは、自分達の意見や思想を表現したことによって脅迫され、投獄され、時として殺害されてしまう作家達を擁護し、政治的検閲に対し、強く反対しています。

 発足当初、国際ペンのセンター(支部)はヨーロッパ中心に展開していましたが、他の地域の作家達も熱心にその活動に参加し、1926年には15カ国より会員がベルリンに集いました。今日の国際ペンは102ヶ国144個所の支部で構成されています。国際ペンの会員資格は国籍、言語、人種、肌の色、あるいは宗教を問わず、全ての職業作家に対し開かれています。各センターは自国内において会議やセミナーを開催し、独立した文化的、知的団体として活動します。そして、全てのセンターは本部を通じ、互いに連携を保っています。

 初期のペン会員にはジョセフ・コンラッド(Joseph Conrad),ジョージ・バーナード・ショウ(George Bernard Shaw)、H・G・ウェルズ(H.G. Wells)がいました。ヨーロッパにおいて、各センターが創設されたと共に、アナトール・フランス(Anatole France)、ポール・バレリ(Paul Valery)、トーマス・マン(Thomas Mann)、ベネデット・クローチェ(Benedetto Croce)、そしてカレル・チャペク(Karel Capek)が会員となり、国際ペンの活動に積極的に参加しました。その後、国際ペンの会長となったアルベルト・モラビア(Alberto Moravia)、ハインリッヒ・ブル(Heinrich Boll)、アーサー・ミラー(Arthur Miller)、ピエル・エマヌエル(Pierre Emmanuel)、マリオ・バルガス・リョサ(Mario Vargas Llosa)、ゲルギイ・コンラッド(Gyorgy Konrad)等々、世界中のノーベル文学賞作家や著名作家が加わりました。

 国際ペンの最高議決機関は、毎年開かれます国際ペン大会における各センターの代表で構成される代表者会議です。また、この代表者会議に加え、国際ペンの理念に基づき、各メンバーがその知性と想像力を結集させる文学行事や文学フォーラムも開催されます。そして、国際ペンの国際性と多様性は、その執行機関を構成する会長、監事、そして7名の理事の人選にも反映され、全世界の会員の中からが選ばれています。