講師出演者略歴

高行健──Gao Xingjian

◎基調講演 9月26日15:35~16:20 大隈講堂
カナダを代表する女性作家アトウッド、華人系作家として初めてノーベル文学賞を受賞した高行健。多文化主義へと雪崩を打つ現代世界のただなかで、果敢な創作活動を行なう2人が見据える地球環境と現実。文学は、そして、われわれはどこへ行くのか。同時通訳付き。

geoging.jpg1940年、江西省に生まれる。62年に北京外国語学院フランス語科を卒業し、中国国際書店に勤務。文化大革命中は安徽省の山村に下放した。75年に北京に戻り、『中国建設』雑誌社のフランス語部門主任となる。77年、中国作家協会対外連絡委員会に転属。西洋モダニズム文学の紹介と小説創作を開始した。81年、北京人民芸術劇院専属の劇作家となる。『非常信号』(82)、『バス停』(83)、『野人』(85)などの作品で実験的演劇の端緒を開くが、中国での賛否は分かれた。
87年に水墨画家として招聘されてドイツに渡り、翌年からパリに移る。「天安門事件」を背景とした劇作『逃亡』(90)、および長江流域を旅する男の見聞と思索を綴った長篇小説『霊山』(90)を発表。渡仏後の劇作に『生死界』(91)、『週末四重奏』(96)など。97年にフランス国籍を取得。長篇第二作『ある男の聖書』(99)は自伝的小説で、中国で暮らした過去と海外を流浪する現在を重ね合わせて描く。これらの仕事が評価され、中国語で創作する作家として初めて2000年にノーベル文学賞を受賞した。

マーガレット・アトウッド──Margaret Atwood


◎基調講演 9月26日 16:20~17:10 大隈講堂
カナダを代表する女性作家アトウッド、華人系作家として初めてノーベル文学賞を受賞した高行健。多文化主義へと雪崩を打つ現代世界のただなかで、果敢な創作活動を行なう2人が見据える地球環境と現実。文学は、そして、われわれはどこへ行くのか。同時通訳付き。

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◎共催プログラム 9月29日(カナダ大使館)
14:00~15:00 阿刀田高・日本ペンクラブ会長との対談
15:15~17:00 朗読劇「洪水の年」(アトウッドも出演)

※共催プログラムに ご参加ご希望の方は、「9月29日アトウッド特別イベント参加希望」と件名をお書きになり、氏名(フリガナ)、職業、住所、電話番号、メールアドレスを記載の上、カナダ大使館にメールまたはFAXでお申込みください。

メールアドレス:tokyo.culture@international.gc.ca
FAX番号:03-5412-6249
締切は9月24日(金)です。

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Atwood.jpgカナダの小説家、詩人、児童書作家、劇作家、批評家。トロント大学、ハーバード大学大学院で英文学を学んだ後、ブリティッシュ・コロンビア大学等で教鞭をとる。学生時代ノースロップ・フライの影響を受け、神話と原型への回帰はその後の創作に影響を及ぼしている。詩集『サークル・ゲーム』(1966)でカナダ総督文学賞を受賞。69年には鋭い社会風刺を含んだ最初の小説『食べられる女』を出版。以後、繊細な言語感覚と鋭い問題意識で多くの長編小説、短篇集、児童書、評論、詩集等を発表している。「1970年代後半から始まったカナダ文学の開花はアトウッドによってもたらされた」とも言われている。小説作法は多様で、膨大な古典の知識をもとに、選びぬかれた言葉と多重構造の魅力なストーリーテリングで読者を惹きつける。ブッカー賞をはじめ、多くの文学賞を受賞。
 アトウッドの活動は創作だけではない。カナダ作家組合会長、カナダペン会長を歴任。人権問題、環境問題についても活発に政治的提言、講演を行っている。(佐藤アヤ子記)

──朗読劇「洪水の年」
マーガレット・アトウッド作 小説The Year of the Flood(『洪水の年』)のためのDramatic Reading
 この作品は、2009年9月出版のマーガレット・アトウッドの小説The Year of the Flood(『洪水の年』)のプロモーションのためのドラマティック・リーディングである。
 
──梗概
時代は進み、種も異常な早さで変化している。今や社会の協定は実質のないものと化し、生物体を取り巻く自然環境も不安定な状態となっている。そのような未来世界で、科学と宗教を組み合わせた教義を崇めつつ動植物の生命保護に献身する宗教団体「神のガーデナー(庭師)たち」の教祖Adam Oneは、地球を破壊するような大天災が起きる、と長い間予言してきた。ついにその天災が生じ、ほとんどの人間たちが跡形もなく消え去ってしまった。生き残ったのは二人の女性、高級セックスクラブの部屋にいた若きダンサーのRenと贅沢なスパに身を隠していた「神のガーデナー(庭師)たち」の信徒Tobyである。他に生き残ったものは・・・。
本作品のなかで、アトウッドは面白可笑しく彼らの宗教を利用している。皮肉たっぷりに誇張され賛美歌は、歌詞はエコロジカルで曲は教会的。レンもトビーも非宗教的理由から入信したことがわかってくる。しかし、信者ガーデナーたちの優しさと仁愛の精神はユーモラスでもあり、希望でもある。彼らの教義は馬鹿ばかしいけれど、企業が優先する露骨な物質偏重よりまし、とアトウッドは提示しているようである。
(佐藤アヤ子記)

写真=George Whiteside

サラ・パレツキー──Sara Paretsky


◎朗読劇とスピーチ「沈黙の時代の作家」 9月23日16:00~17:30 大隈講堂
人を、人種や性別という〈檻〉に囲い込む社会制度への反抗が米国の人気ミステリー作家を育て上げた。初めて語る生い立ちと、9.11以降の米国社会への違和感、そして、孤立を乗り越える人々への静かな共感。
朗読=山根基世(ことばの杜 元NHKアナウンス室長)、脚本・演出=吉岡忍、画・ライブドローイング=茂本ヒデキチ、作曲=森ミドリ、パーカッション=定成誠一郎・淡紅子

Paletzky.jpgサラ・パレツキーは1947年アイオワ州エームズに生まれ、カンザス州コー・ヴァレーで育った。カンザス大学を卒業後、シカゴ大学で政治学の博士号を取得し、以来シカゴに住む。1982年に『サマータイム・ブルース』で作家デビュー。ハードボイルド小説の主人公に、自立した女性私立探偵V・I・ウォーショースキーを起用して、注目を集め、高く評価された。1988年に『ダウンタウン・シスター』で英国推理作家協会(CWA)のシルヴァー・ダガー賞を獲得。2002年には同賞のダイヤモンド・ダガー賞(巨匠賞)を受賞し、さらに2003年の『ブラック・リスト』で同ゴールド・ダガー賞も受賞した。V・I・ウォーショースキー・シリーズは、1991年に第2作『レイクサイド・ストーリー』を基にしたオリジナル脚本で「私がウォシャウスキー」(キャスリーン・ターナー主演)として映画化されている。また、著作活動以外にも女性作家地位向上のための団体〈シスターズ・イン・クライム〉の創設に関わり、初代会長を務めた。
日本では〈ヴィク・ファン・クラブ〉が結成されるほどの人気で、キャスターの小宮悦子氏やエッセイストの温水ゆかり氏などがファンとして知られている。1994年には早川書房の招きで来日した。
 
サラ・パレツキー著作リスト
〈V・I・ウォーショースキー・シリーズ〉
1『サマータイム・ブルース』Indemnity Only(1982) 2『レイクサイド・ストーリー』Deadlock(1984)  3『センチメンタル・シカゴ』Killing Orders(1985)  4『レディ・ハートブレイク』Bitter Medicine(1987)  5『ダウンタウン・シスター』 Blood Shot (1988)  6『バーニング・シーズン』 Burn Marks (1990)  7『ガーディアン・エンジェル』 Guardian Angel (1992)  8『バースデイ・ブルー』 Tunnel Vision (1994)  9『ハード・タイム』 Hard Time (1999)  10『ビター・メモリー』 Total Recall (2001)  11『ブラック・リスト』  Blacklist(2003)  12『ウィンディ・ストリート』 Fire Sale(2005)  13 Hardball(2009) 早川書房より2010年9月刊行 14 Body Work(2010)
〈単発作品〉
『ゴースト・カントリー』Ghost Country(1998) 『ブラッディ・カンザス』Bleeding Kansas(2008)
〈短篇集〉
『ヴィク・ストーリーズ』 Sara Paretsky's Short Story Collection(1994)
ウォーショースキーものを集めた日本独自編纂の短篇集。
〈エッセイ〉
『沈黙の時代の作家』Writing in An Age of Silence(2007)早川書房より2010年9月刊行
*パレツキー作品の邦訳はすべて早川書房刊、山本やよい訳

『沈黙の時代の作家』──Writing in An Age of Silence
2007年に発表されたサラ・パレツキーのエッセイ。現代社会の諸問題と対峙しつづける作家が、自身の半生や信条を明かす。第一章「手に負えない女たち」では、厳格な両親と4人の兄弟とともに育った幼少時代、第二章「キングとわたし」では、彼女の作家活動に大きな影響を及ぼした、1966年のマーティン・ルーサー・キング・ジュニアの公民権運動、第三章「天使ではない、怪物でもない、ただの人間」では、フェミニズム運動とV・I・ウォーショースキー誕生秘話、第四章「iPodとサム・スペード」では、社会を犠牲にして個人を美化するアメリカ社会について痛烈な批判を加えている。また、今秋早川書房より刊行の翻訳版では、日本向けに新たに書き下ろした、オバマ政権誕生後のアメリカに関する一章が追加される。

写真(禁転載) ©Tom Maday, Chicago ©Hayakawa Publishing, Inc.


チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ──Chimamanda Ngozi Adichie

◎朗読劇とスピーチ「なにかが首のまわりに」 9月24日18:00~19:10 大隈講堂

ナイジェリアから米国へ移り住んだ若い女性が感じる驚きと違和感と寂しさ。異文化同士の個人が理解し合うとはどういうことか。数々の文学賞を受賞し、いまもっとも注目される若手作家が〈アメリカの現実〉と〈アフリカの現在〉を繊細に捉えた意欲作。
朗読=松たか子(俳優)、脚本=くぼたのぞみ、彫刻・CG=中村圭、四位雅文、作曲・チェレスタ・ピアノ=森ミドリ

addiche.jpg1977年、ナイジェリア南部のエヌグで生まれ、大学町スッカで育つ。イボ民族の出身。ナイジェリア大学で短期間、医学と薬学を学び、19歳で奨学金をえて渡米。ドレクセル大学、東コネティカット大学でコミュニケーション学と政治学を学ぶ傍ら、次々と作品を発表する。ストーリーテラーとしての天賦の才に恵まれ、抜群の知性としなやかな感性で紡ぎだされる物語は、繊細で心にしみると好評を博す。2003年にO・ヘンリー賞、PEN/デイヴィッド・T・K・ウォン短編賞を受賞。その後も数々の賞にノミネートされ、05年コモンウェルス賞を受賞した初長編『パープル・ハイビスカス』につづき、ビアフラ戦争をテーマとした長編『半分のぼった黄色い太陽』では07年オレンジ賞を最年少で受賞。「ランドマークとなる小説」と絶賛の嵐をまきおこす。08年はマッカーサー基金フェローシップを授与され、イェール大学でアフリカ学を修め、現在はナイジェリアと米国を往復しながら次作の構想を練っている

「なにかが首のまわりに」The Thing Around Your Neck(既訳邦題「アメリカにいる、きみ」)

ナイジェリアの少女「きみ」は運良く米国のヴィザを手に入れて、メイン州に住むおじさんを訪ねる。カレッジへも通わせてもらったが、学友から「アメリカに来るまで車を見たことはある? 編んだ髪をほどくとまっすぐ立つの?」などと質問ぜめにされ、多くの無知と偏見に直面する。しかもおじさんのセクハラにあってその家を飛び出し、別の州のレストランでウェイトレスとして働くことになる。やがてお客の学生と恋が芽生えるが、彼が菜食主義で肉は食べないと言うとき、きみは故郷では小指の先ほどしか食べられない貴重な肉片を思う。彼が人工調味料には発ガン性があると言うとき、母親が香辛料は高すぎると、グルタミン酸ソーダ入りキューブを使っていたことを思う。でも彼のおかげで、故郷を離れて以来、夜になるときみの首に巻きついて眠りを妨げていたなにかが、だんだん消えていきそうな気がしてきて──アメリカに渡ったナイジェリアの少女のふかい悲しみを、切なく、細やかなタッチで描いた短篇。
 
付記:本作品は、日本オリジナル編集の短篇集『アメリカにいる、きみ』(河出書房新社、2007年)所収の表題作だが、2009年に著者による自選短篇集が刊行されたとき、作品タイトルが雑誌発表時の「You in America」から「The Thing Around Your Neck」と改められた。内容も多少手直しされているため、今回は自選短篇集に収録された最新バージョンを改訳する。

写真=© Okey Adichie

サルワ・アル・ネイミ──Salwa Al Neimi

◎朗読劇とスピーチ「蜜の証拠」 9月25日14:00~15:30 大隈講堂

私はポルノ学者? アラブ性愛文学の古典と現実の男女関係が密通し、ひとつとなる。イスラム女性の隠された性を大胆に描いてセンセーションを巻き起こした作品。そこには肥大した観念世界に対する身体と自然からの痛烈な批判が込められている。
朗読=吉行和子(俳優)、脚本・演出=吉岡忍、画・CG=スズキコージ・四位雅文、ネイティブフルート=真砂秀朗

salwa al neimi.jpg1950年代末、シリアの首都ダマスカス生まれ。若くしてパリに移住。 ソルボンヌ大学でアラブ文学と演劇を学ぶ。大学卒業後、パリにあるアラブ世界文化研究所に勤務するかたわら詩人、ジャーナリストとして活動。
2003年詩集『わたしの先祖、殺人者たち』(フランス語題題:Mes anc?tres, les assassins, Paris-M?diterran?e出版)を、自身のフランス語訳で上梓。
2007年、初めての小説『蜜の証拠』(フランス語題:La Preuve par le miel)をベイルートの出版社から刊行。この"アラブ女性によるエロティック小説"は、 アラビア語圏で衝撃をもって迎えられ大きな成功を得る一方、大多数のアラビア諸国で発禁本に指定される。 しかしながら本書は、密かに受け渡しされ、あるいはインターネットでダウンロードされて読まれ続けているという。
アラビア語以外では世界18カ国語に翻訳出版され、フランスとイタリアではベストセラーとなっている。

蜜の証拠 La Preuve par le miel
アラビア女性による性愛をテーマにした小説。大学図書館で働いていた語り手の女性は、ある日アラビア語の古典性愛文学の長大なリストを目にする。 興味津々で読破してゆくうちに、研究対象として発表する機会が与えられそうになると同時に、彼女自身の性生活もドラマティックに変化し始める。 「一の扉」から「十一の扉」で構成される本書のそれぞれの扉の向こうに広がるのは、性愛をめぐる実にさまざまな物語と思想である。 古典から引用される預言者の知見や性の達人たちのエピソード、語り手自身の幼い日の思い出、現代チュニスの「蒸し風呂(ルビ:ハマム)のマッサージ師や女友達の打ち明け話......。物語の舞台はパリの大学都市、図書館、地下鉄やカフェ、そしてもちろん、パートナーとのベッドの中にまで及ぶ。 語り手の女性が無条件で礼賛する性愛や肉体の豊穣な快楽が、そのまま知の快楽、言葉の快楽に見事に通じてゆく、世界文学の最高傑作である。

マリーナ・レヴィツカ──Marina Lewycka

◎朗読劇とスピーチ「おっぱいとトラクター」 9月25日16:15~17:45 大隈講堂
朗読=片岡一郎(活動写真弁士)
脚本=青木純子、画・CG=里中満智子・四位雅文、ピアノ=柳下美恵
朗読に引き続き、作家本人によるスピーチがあります。

Lewycka Marina credit Ian Phillpott 1 (1).jpgウクライナ移民2世。自身の生い立ちをベースにした作風が独特の文学性、ヒューマニズム、ユーモアを持ち、ヨーロッパで高い評価を得ている。
1946年、ドイツ・キールの難民キャンプで生まれる。両親はウクライナ出身。彼女が1歳のとき、一家でイギリスに移住。受け入れ施設に滞在後、サセックス州で高齢の夫人の世話をする仕事を見つけ、一家で住み込みながら、母親が夫人の世話を、マリーナはあひるの世話をして日々を送る。この時期に、老婦人から英語を教えられる。1949年、一家はドンカスターに近い小さな炭鉱の町に自宅を構えて、父はトラクター会社に勤務する。マリーナは4歳から詩を、小学校の低学年でストーリーを書き始める。
1954年、一家はドンカスターへ移る。現地の学校では移民であることが原因でいじめにあうが気にせず、ベッドで冒険小説を読むことが日々の楽しみだった。高校時代に洗練された文学を読み始める。その後、キール大学で英語と哲学を学び、多くの文学作品に触れる。好きな作家は、形而上派の詩人、チョーサーの他シェークスピア、イエーツ、ジェイムズ・ジョイス。その後ヨーク大学で修士号を取得。
現在、シェフィールド・ハラム大学で教鞭をとっている。高齢介護関連の著作が6冊ある。2005年、58才で小説家としてデビュー。自伝的要素の多い処女作『おっぱいとトラクター』は、英語圏で100万部超のベストセラーとなり、35カ国語に翻訳されている。同作はブッカー賞の候補となり、イギリスのコメディ賞Bollinger Everyman Wodehouse Prizeを女性では初めて受賞。『エリザベス』のプロデューサー、アリソン・オーウェンにより映画化の企画もスタートしている。2007年にはイチゴ農場で働く移民たちを主人公にした2作目Two Caravansを発表(米国とカナダではStrawberry fieldsというタイトルで刊行)。
2009年7月に発表した風変わりな老女と中年女性が主人公のWe Are All Made of Glueは、レヴィツカ特有のユーモアたっぷりのストーリーながら、民族の対立や老いなど、重いテーマを扱っている。作家としては不遇の時代が長かったマリーナは、成功した今でも客観的な視点を失わずにいる。遅い作家デビューながら、精力的な執筆活動を続けている。

おっぱいとトラクター A Short History of Tractors in Ukrainian
イギリスに暮らすウクライナ移民のニコライは84歳。2年前に妻を亡くして以来ひとりでくらしていたが、ある日、ウクライナから来たヴァレンチナ(36歳)と再婚すると言い出したから、娘のナジェージダ(47歳)とヴェーラ(57歳)はびっくり仰天。母親の遺産をめぐって対立していた姉妹だが、慌てて一時休戦。
財産目当てに違いない若い女性から父親を守るべくタッグを組み、ヴァレンティナの追い出し作戦をスタートする。豊満なおっぱいに露出度大のセクシーな服でニコライに迫るヴァレンチナVSそれぞれ違う時代に育ち・違う人生観を抱えながらもイギリスで生活を築いてきた姉妹。全く価値観の違う3人の闘いは日に日にエスカレートする。姉妹の心配をよそに老父ニコライは、ヴァレンチナにメロメロで、なんだかんだとお金を搾り取られ始めるが...。
イギリスで女性として初めてコメディ賞を受賞、ブッカー賞候補にもなった、哀歓いっぱいの傑作小説。

写真=Ian Phillpott


国際環境文学者会議「環境と文学 -いま、何を書くか」

──入場無料(どなたでも聴講できます)

【プログラム】
Ⅰ 基調講演
  バンダナ・シバ(インドの科学者、環境活動家)
        オメロ・アディリス(国際ペン名誉会長・メキシコの詩人・環境活動家)
9月29日(水) 午後3時半~午後5時半 京王プラザホテル(新宿) エミネンスホール

Ⅱ 海外ペン代表による意見発表会
  各国ペンセンター代表(約10センターが参加予定)
9月30日 午前10時~午前12時 京王プラザホテル(新宿)冨士の間

Ⅲ 記念講演・ラウンドテーブル「言語の多様性と平和」 全体会
9月30日 午後1時半~午後5時 京王プラザホテル(新宿) エミネンスホール
──第一部 午後1時半~午後3時
記念講演 ジョン・ラルストン・サウル(作家。国際ペン会長)
       浅田次郎(作家。日本ペンクラブ専務理事)
──第二部 午後3時半~午後5時半
ラウンド・テーブル「言語の多様性と平和 -スペインの経験から」
   スペイン・カタラン・バスク・ガリシアペンセンター代表
意見交換と集約
 締めくくりの言葉 ホメロ・アディリス

共同議長 ホメロ・アディリス・堀武昭(国際ペン理事、日本ペンクラブ常務理事)

【基調講演・海外ゲスト】
バンダナ・シバ(Vandana Shiva)

 物理学者、環境科学者、平和運動家。環境問題、女性解放問題、ジェンダー、グローバル化に関し、メッセージを発信し続ける女性思想家。1993年、ライト・ライブリーフッド賞受賞。「科学・技術・環境科学のための研究基金」理事。
『緑の革命とその暴力』(浜谷喜美子・訳、日本経済評論社)、『生きる歓び――イデオロギーとしての近代科学批判』(熊崎實・訳、築地書館)など多数の著書がある。


セミナー「子ども・環境・文学―そして未来へ」 子どもの本委員会

→セミナーのちらし(pdfファイル)がダウンロードできます(1.0MB)

[概要]
子どもにとって「環境」とは自然環境のみならず、家庭、学校などの日常生活も、大人示す成長の指標も含まれます。なぜなら、子どもは大人が用意した環境によって育てられる存在だからです。
子どもの本は読者に、彼らを取り巻く環境を時にリアルに示し、時に異空間でのひとときの楽しみを提供してきました。
そこでこのシンポでは、子どもの日常感覚に即した作品でティーンに熱い支持を受けるジャクリーン・ウイルソンさん、韓国の文化を飾ることなく淡々と描く絵本作家のイ・オクベさん、独創的な異空間を構築することで物事の本質にダイレクトに迫っていく上橋菜穂子さん。三者三様のアプローチをしている作家をパネラーとしてお招きし、「子どもの環境」像を語り合っていただこうと思います。
彼らは、子どもの環境をどう考えどう描こうとしているのか?
司会は、「児童文学書評」主宰者であり、絵本からヤングアダルトまで、内外の子どもの本に詳しい、作家のひこ・田中さんです。

JacquelineWilson.jpg<パネリスト>
ジャクリーン・ウィルソン(Jacqueline Wilson)
イギリスで最も人気のある児童文学作家。著作は34ヶ言語に翻訳され、売り上げは合計で3千万部。逆境に置かれた子どもを主人公に、繊細でありながらユーモラスな作品を書くことで広く知られている。困難な状況を描きながらも、読者には必ず希望を与えるのが特徴。『おとぎばなしはだいきらい』や、ガーディアン賞を受けた『タトゥーママ』などテレビ化、舞台化されて好評を博している作品も多い。2005年から2007年には英国の児童文学界を代表する「チルドレンズ・ローリエト」を勤め、文学に対する貢献のため大英帝国勲章OBEとDBEの勲章も授与されている。現在はローハンプトン大学の客員教授として児童文学の講義も行っている。

UkBaeLee.jpgイ・オクベ(Uk-Bae Lee)
1960年生まれ。弘益大学校美術大学彫像科卒業。労働者美術・民衆美術運動から絵本制作に入った韓国の民主化運動の世代を代表する作家の一人。邦訳されている絵本に、『ソリちゃんのチュソク』(セーラー出版)、『蚊とうし』(アートン新社)、『せかいいちつよいおんどり』(新世研)がある。1997年に、『せかいいちつよいおんどり』で韓国人作家として初めてBIBC(ブラティスラバ国際イラストレーションビエンナーレ)に選ばれた。近年は労働者問題とともに環境問題にも強い関心を寄せており、非武装地帯に思いがけず保全された自然環境を描いた作品も間もなく刊行される予定。

Uehashi.jpg上橋 菜穂子(うえはし なほこ)
1962年生まれ。立教大学文学部卒業。同大学院博士課程単位取得満期退学。川村学園女子大学児童教育学科教授。作家/文化人類学者(オーストラリアの先住民アボリジニを研究)
1989年、『精霊の木』で作家としてデビュー。『月の森に、カミよ眠れ』(1991年)で日本児童文学者協会新人賞を受賞。『精霊の守り人』(1996年)で、野間児童文芸新人賞・産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。翻訳版『MORIBITO:Guardian of the spirit』は全米図書館協会よりミルドレッド・L・バチェルダー賞を受賞。『闇の守り人』で第40回日本児童文学者協会賞、〈守り人シリーズ〉で第25回巌谷小波文芸賞、第23回路傍の石文学賞、『神の守り人』で小学館児童出版文化賞、『狐笛のかなた』で野間児童文芸賞受賞、産経児童出版文化賞推薦などを受賞。
『精霊の守り人』をはじめとする「守り人シリーズ」はアメリカ合衆国、イタリア、ブラジル、台湾で、『獣の奏者』はフランス、ドイツ、スウェーデン、タイ、台湾、韓国で翻訳出版されている。また、『精霊の守り人』も『獣の奏者』もアニメ化され、共にNHKで放送された。
日本文化人類学会、日本文芸家協会、日本児童文学者協会会員。文学博士。

hicoT.jpgひこ・田中(ひこ・たなか)
1953年生まれ。同志社大学文学部卒業。1990年『お引越し』で第1回椋鳩十児童文学賞受賞。同作が相米慎二監督により映画化される。『ごめん』で第44回産経児童出版文化賞JR賞受賞。冨樫森の手で映画化される。著書に『カレンダー』『大人のための児童文学講座』。共著『トゥインクル』、『十二歳からの読書案内』、『子どもの本ハンドブック』、『子ども・大人』他。「児童文学書評」主宰 http://www.hico.jp/

◎「子ども・環境・文学―そして未来へ」 9月23日18:00~20:00 大隈小講堂

セミナー「文学にみる環境正義と現代的意義」

[概要]
〈環境正義〉は、自然の生態系を守ることと社会的正義の同時追及の必要性を示す概念として今日注目されている。この環境正義の概念を文化・文学に検証し、グローバリゼーションの進展と共に、地球環境への脅威が増す今日において、現代の作家たちが環境問題とどのように対峙し、作品の中でどう扱っているかを討論する。
環境正義の概念は、1980年代に多民族国家であるアメリカの社会的背景をもとに生れた考え方で、環境的人種差別主義への批判運動として展開した環境正義運動に端を発している。その後の地球環境問題への関心の高まりに伴い、自然はもちろん、人類をも破壊しかねない問題を扱った文学作品が昨今多く創作されている。
このセミナーでは、「世界希少鳥類保護団体」の創設者のひとりで、人間と鳥との関係の著作があるギブソン氏と、地球破壊が進む中、母なる大地と海洋との共生の大切さを説く先住民作家のラポガン氏、モリス氏に「文学にみる環境正義と現代的意義」を語ってもらう。(佐藤アヤ子記)

<パネリスト>
グレアム・ギブソン(Graeme Gibson)

1934生まれ。カナダの小説家、批評家。ウエスタン・オンタリオ大学で学ぶ。1970年代初期からカナダの文化形成に多くの影響を与えてきた。カナダ作家組合を立ち上げ、その後カナダペン会長を歴任。1969年に初めての小説Five Legsを出版。73年にはM.ローレンス、M.アトウッド、A.マンローなど現代のカナダ文学界を形成してきた作家たちをインタビューしたEleven Canadian Novelistsを出版。本書はインタビュー本の古典となっている。
バードウオッチャーで、環境問題に活発な運動を行っている氏はThe Bedside Book of Birds(2005)で、「鳥に関する雑録」として人間と鳥との尊い関係を古今東西の作品から示している。The Bedside Book of Birds の続編でもある「獣に関する雑録」The Bedside Book of Beasts(2009)では、捕食するものとその餌食となるものの複雑な関係が時を通じて地球上の動物の生活を定義してきたという論拠を文献から示唆している。多作家ではないが、伴侶のM.アトウッドと共に、現代のカナダ文学界を支えている作家である。(佐藤アヤ子記)

シャマン・ラポガン(Shaman Rapongan)
1957 年、蘭嶼島(台東県蘭嶼郷)紅頭村生まれ。漢名は施努来。1973 年に蘭嶼国民中学を卒業、台東高級中学に進学するために蘭嶼を離れた。高級中学卒業後は、原住民族子弟枠での大学推薦入学を辞退し、1980 年に淡江大学フランス語科に入学した。とびうお漁で生活するタオ(ヤミ)族という原住民の出身。中国語で創作するが、台湾本島での暮らしのなかで、タオ族としてのアイデンティテーを模索し、現在は、故郷に戻り、タオ語の保存にも取り組む。
代表作
『冷海情深』『黒色的翅膀』(邦訳「黒い胸びれ」、草風館)『海浪的記憶』など

シェリー・モーリス(Shellie Morris)
1965年生まれ。オーストラリアのアボリジニのシンガーソング・ライター。ノーザン・テリトリー(北部準州)のカカドゥに生まれる。カカドゥはアボリジニの聖地。太古の昔に描かれたアボリジニの壁画が多く残されている。誕生後、シェリーはシドニーの白人家庭の養女となる。少女時代は音楽に没頭し、フルートやピアノやオルガンを勉強。聖歌隊で歌い、10代の終わりにはオペラの訓練も受けた。しかし、1997年にノーザン・テリトリーの州都ダーウィンに移り住むことを決意。それは自分のルーツを知ることと、本当の家族と会うためであった。
「昔のように、音楽を通して物語を伝える」というシェリーのバラッドは、魂のこもった不思議な感覚を聴衆に与え、先住民社会の出来事をこえて、世界中に多くのことを語りかけてくれる。
2010年2月には、バンクーバーで開催された冬季オリンピック行事で、"Swept Away"を歌う。現在3枚目のアルバムを準備中。(佐藤アヤ子文責)

司会 茅野裕城子・佐藤アヤ子

◎「文学にみる環境正義と現代的意義」 9月24日13:00~15:00 小野梓記念講堂

セミナー「マンガとアニメは環境をどう描いてきたか?
──現代マンガのパイオニア・手塚治虫の作品から」 子どもの本委員会

→セミナーのちらし(pdfファイル)がダウンロードできます(0.9MB)

【趣旨】
いまや世界中で人気の日本のマンガやアニメは、さまざまな社会的な問題にも多様にアプローチしてきました。環境をテーマにしたマンガもたくさんありますが、アニメ作品でも、宮崎駿監督の「風の谷のナウシカ」や「もののけ姫」、第81回アカデミー賞短編アニメーション賞受賞で話題になった「つみきのいえ」(加藤久仁生監督)など、これまでたくさん作られてきました。
このフォーラムでは、現代マンガの先駆者でもあり、日本のテレビアニメの創始者でもある手塚治虫が、環境をテーマにして何をどのように表現してきたかを、彼が残したマンガやアニメ作品を通して検証します。
ゲストは、アメリカ在住のマンガ研究家フレデリック・ショットさん、マンガ家の里中満智子さん、手塚プロ社長で日本動画協会理事長の松谷孝征さん。
はじめに手塚治虫の短編アニメ作品「森の伝説」を上映し、環境をテーマにしたマンガ作品を紹介しながら、3人の方々に手塚が次世代に伝えたかったものは何かを語っていただきます。

FLSchodt.jpgフレデリック・L・ショット(Frederik L. Schodt) 
1950年アメリカ生まれ。父親が外交官をしていた丈高校生の頃に来日し、国際基督教大学に留学し、日本のマンガに関心を持つ。手塚治虫「鉄腕アトム」「火の鳥」、中沢啓治「はだしのゲン」、池田理代子「ベルサイユのバラ」などの多くのマンガ作品を英語に翻訳。著書に「ニッポンマンガ論」など。1983年、日本漫画家協会のマンガ・オスカー賞を受賞。2000年には、日本マンガの海外紹介の功績により、手塚治虫文化賞特別賞、2009年には旭日小綬章を受章。現在、サンフランシスコに在住。

satonaka.jpg里中満智子(さとなかまちこ)
マンガ家。1948年1月大阪生まれ。1964年(高校2年生)に「ピアの肖像」で第1回講談社新人漫画賞受賞、デビュー。代表作に「あした輝く」「アリエスの乙女たち」「海のオーロラ」「あすなろ坂」「狩人の星座」「天上の虹」など多数。2006年に全作品及び文化活動に対し日本漫画協会賞文部科学大臣賞受賞。社)日本漫画家協会常務理事/マンガジャパン事務局長/大阪芸術大学キャラクター造形学科教授等

matsutani.jpg松谷孝征(まつたにたかゆき)
1944年横浜生まれ。実業之日本社にて雑誌漫画編集者として手塚治虫の担当編集者を経験後、73年手塚治虫のマネージャーとして、㈱手塚プロダクションへ入社。85年4月同社代表取締役社長になり、現在に至る。日本動画協会理事長。カラー版「鉄腕アトム」、「ブラック・ジャック」等数多くのTVシリーズや「火の鳥」「ジャングル大帝」等、手塚治虫原作の劇場版アニメーション映画のプロデューサー。

MoriEto.jpg司会:森絵都(もりえと)
1968年東京生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。1990年『リズム』で第31回講談社児童文学新人賞を受賞しデピュー。
2006年『風に舞いあがるビニールシート』で第135回直木賞を受賞。他に『宇宙のみなしご』『流れ星におねがい』『アーモンド入りチョコレートのワルツ』『つきのふね』『カラフル』『DIVE!!』『永遠の出口』『いつかパラソルの下で』『ぼくだけのこと』『ラン』『架空の球を追う』『君と一緒に生きよう』等

◎「マンガとアニメは環境をどう描いてきたか」 9月26日10:00~12:00 小野梓記念講堂

セミナー「健康な未来を子供たちに手渡すために」 環境委員会

<パネリスト>
ジャン・ポール・ジョー(Jean Paul Jau)

監督・プロデューサー。国立ルイ・リュミエール大学卒業後、1979年より監督として多くのテレビ番組の制作を行う。
1984年のCanal+(フランスの大手ケーブル放送局)の設立当初より、主なスポーツ番組の制作と中継を担当し、スポーツ映像に革命をもたらす。92年には自身の制作会社J+B Sequencesを設立。『羊飼いの四季』("Les quatre saisons du berger")、『マレーヌとオレロンの四季』("Quatre saisons entre Marennes et Oleron")など移りゆく四季の中で織り成される人々の暮らしを追ったドキュメンタリーを制作。2004年自らが結腸ガンを患ったことを機会に、「食」という生きるための必須行為を取り巻く様々な事象を振り返り、『未来の食卓』の製作にいたる。

◎ジャン・ポール・ジョー「環境映画上映」 9月24日15:15~17:45 小野梓記念講堂
◎セミナー「健康な未来を子供たちに手渡すために」ジャン・ポール・ジョウ 9月27日15:30~17:00 京王プラザホテル 南館4F 「錦」

セミナー「越境・環境・女性」女性作家委員会

<パネリスト>
カレン・テイ・ヤマシタ(Karen Tei Yamashita)

アメリカ合州国オークランド出身の日系三世。英語で書く小説家。ブラジル、北米ロサンジェルス、日本等に滞在・旅行しながら取材。エスニシティや地域性、ジャンルを越えた独創的な創作活動を行う。現在はカリフォルニア大学サンタクルース校で文学を教える。
American Book Award。 Janet Heidinger Kafka Award 。The Chancellor's Award for Diversity (2009).
作品:『熱帯雨林の彼方へ』(1990、邦訳は白水社刊)、『ぶらじる丸』(1992)、『オレンジ回帰線』(1997)、『サークルKがめぐる』(2001)

トリン・ミンハ(Trinh T. Minh-ha)
ベトナム系アメリカ人の、ドキュメンタリー映画監督、詩人、小説家、フェミニズム/ポストコロニアリズムの思想家。
1953年ハノイ生まれ。サイゴンで育ち17歳でアメリカに移住。
カリフォルニア大学バークレー校映画学・女性学教授。


◎「越境・環境・女性」 9月27日 13:30~15:00 京王プラザホテル 南館4F 「錦」

セミナー「母国語以外で書くということ」(仮)

〈パネリスト〉

リービ英雄

馬建(Ma Jian)
1953年、青島生まれ。いろいろな職業を転々とし、30歳のとき、3年かけて中国国内を流浪し「RED DUST」を書いた。1987年、彼の著作が禁書になるとともに、香港に脱出、そこで、10年暮らす。後に、この作品で、2002年トマス・クック旅行文学賞を得る。以降、ロンドンに。「The noodle maker」をはじめ、多くの著作が、英語を中心に12か国語に訳される。2008年に書かれた天安門事件を扱った「Beijing Coma」は英語圏で複数の賞を得た。中国語で執筆するが、中国大陸では、出版は許されていない。

シャマン・ラポガン(Shaman Rapongan)
1957 年、蘭嶼島(台東県蘭嶼郷)紅頭村生まれ。漢名は施努来。1973 年に蘭嶼国民中学を卒業、台東高級中学に進学するために蘭嶼を離れた。高級中学卒業後は、原住民族子弟枠での大学推薦入学を辞退し、1980 年に淡江大学フランス語科に入学した。とびうお漁で生活するタオ(ヤミ)族という原住民の出身。中国語で創作するが、台湾本島での暮らしのなかで、タオ族としてのアイデンティテーを模索し、現在は、故郷に戻り、タオ語の保存にも取り組む。
代表作
『冷海情深』『黒色的翅膀』(邦訳「黒い胸びれ」、草風館)『海浪的記憶』など

◎「母国語以外で書くということ」(仮) 9月28日10:00~12:00 京王プラザホテル 南館4F 「扇」

セミナー「日本からの贈り物 - TANKA 女性による短歌の復興」

[要旨]
日本の短歌に造詣の深いアメリアの詩人、ジェーン・ライチホールド氏の講演と、歌人・篠弘氏との対談。第二次世界大戦後の短歌界において、いかに女性歌人が登場し、魅力ある作品を発表したか、短歌の興隆に寄与したかを具体的に解明する。

<パネリスト>
ジェーン・ライチホールド(Jane Reichhold)

オハイオとカリフォルニアで美術・と文学を様々な大学で学ぶ。フリーランスのライターとして様々な雑誌に寄稿。日本の古典詩の翻訳・研究に従事。主な著作:magazines Mirrors International Haiku Forum (1987 - 1995) and Lynx (1992 - present), AHA Books, (founded in 1987 with over 50 books in paper and digital form), AHApoetry.com (since 1995) and AHAforum (since 2005).

篠弘(しのひろし)
定型詩である短歌の実作者、その評論家。1933年、東京生まれ。51年、早稲田大学入学とともに、歌誌「まひる野」に入会。現在、その代表者。土岐善麿、窪田章一郎に師事。55年小学館に入社。『日本大百科全書』『昭和文学全集』をはじめとする書籍の編集。取締役出版本部長。退職後、愛知淑徳大学文化創造学部長。現代歌人協会前理事長。日本現代詩歌文学館長。日本文芸家協会副理事長、毎日新聞歌壇選者、NHKラジオ短歌講師、宮中歌会始の選者など。
55年に「卒業期」により第6回半田良平賞。第一歌集『昨日の絵』所収「花の渦」により80年に第16回短歌研究賞。『近代短歌論争史』全二巻により82年に第5回現代短歌大賞。『自然主義と近代短歌』により92年に文学博士。第四歌集『至福の旅びと』により95年に第29回迢空賞、99年に紫綬褒章。第五歌集『篠弘』により2000年に第15回詩歌文学館章。05年に旭日小綬章。07年に『篠弘全歌集』と第七歌集『緑の斜面』により第48回毎日芸術賞を受ける。主著『現代短歌史』全三巻。

◎セミナー「日本からの贈り物 - TANKA 女性による短歌の復興」 9月28日13:00~14:30 京王プラザホテル 南館4F 「扇」

セミナー「HAIKU:自然と内なる世界」(HAIKU: Nature and the Inner Land)

〔要旨〕
俳句は今や世界文学の一形式となったが、詩としてのその本質はいかなるものであろうか。海外からの講師をまじえて、芭蕉から現代日本の俳句や世界のHAIKUまで、その深奥なる世界を探る。
芭蕉から300余年、子規の俳句革新からも100年が過ぎたが、俳句は衰えることを知らない。我が国では子規以降、自然を主題に据えた虚子による花鳥諷詠をめぐって発展する一方、主観に重きを置いた新興俳句などの反伝統運動が戦時下で弾圧を受ける事件も起こった。それでも戦後には新たな発展期を迎え、この21世紀においても伝統精神を継承した現代の詩形としてさらなる発展を続けている。海外に目を向けてみれば、明治期には日本に滞在したフランス人やイギリス人によって、俳句は初めてヨーロッパにも紹介され、20世紀後半からは世界各国でもそれぞれの母国語によって多くの作品が書かれている。
今回の俳句セッションでは、海を渡って広まった俳句の詩的本質を探る。ウクライナからイワン・ボンダレンコ氏(俳文学・日本古典文学研究)、アメリカからリー・ガーガ氏(元アメリカ俳句協会会長)という世界の俳句の第一人者を招き、世界の俳句状況はもとより、彼らにとって俳句とはいかなる詩なのか語ってもらう。日本からは有馬朗人氏(国際俳句協会会長、元東大総長)、高市(たかち)順一郎氏(日本英米詩歌学会会長、文学博士)が俳句の本質について論じる。まとめ役として加藤耕子(国際俳句交流協会理事)と木村聡(とし)雄(お)(同前)が進行を務める。このセッションでは、世界で読まれ、また書かれている俳句の詩としての魅力が浮かび上がってくるであろう。また俳句と深いつながりのある自然という観点から、大会のテーマである環境と俳句との係わりについても考察を加える予定である。なお、俳句リーディングも予定している。

<パネリスト>
イワン・ボンダレン(Ivan Bondarenko)

ウクライナのチェルニゴブ生まれ。
キエフの国立タラス・シェブチェンコ大学教授(中国語・韓国語・日本語。
国立科学アカデミー東洋学研究所・教授・研究。 ウクライナ日本文化友好協会会長。天理大学前教授(ロシア学)
ウクライナ語・ロシア語、英語、フランス語、日本語に堪能。
His specialization is Oriental Studies (Japanese Language, Literature, Culture and Civilization); Russian-Japanese Linguistic Correlations; Japanese Classical Poetry.
His principal publication includes: Anthology of Japanese Poetry. Haiku. XVII-XX c.- Translated in Ukrainian and compiled by I. Bondarenko; Hyaku-nin isshyu (Anthology of Japanese Poetry, 1235).- Translated in Ukrainian by I.Bondarenko; Ukrainian-Japanese Dictionary (co-author); Japanese-Ukrainian Pocket Dictionary (co-author).

リー・ガーガ 〈Lee Gurga〉
元米国俳句協会会長。日本以外では最も古く権威のある俳句雑誌「Modern Haiku (USA)」編集長。
His books of haiku, In & Out of Fog and Fresh Scent, were awarded "First Prize" in the Haiku Society of America Book Awards; his Haiku: A Poet's Guide was recognized by the HSA as the "Best Book of Criticism" for 2004. He has assisted Japanese haiku poet Emiko Miyashita in the translation of four books of Japanese haiku, two of which were recognized with a "Best Book of Translations" award by the Haiku Society of America. He has been awarded an Illinois Arts Council Poetry Fellowship for his work in haiku. In 2006, he received the Japan-America Society of Chicago's Cultural Achievement Award. He is currently editor of Modern Haiku Press (USA).

有馬 朗人(ありま あきと)
1930年、大阪市住吉区(現、東住吉区)生まれ。
東京大学理学部卒。同大学院修了。理学博士(原子核物理学専攻)。アメリカニュ一ヨーク州立大学ストーニーブルッグ校教授。東京大学教授、理学部長を経て、1989(平成元)年、東;大総長。その篠、理化学枡究所理事長、参議院議員、文部大臣、科学技術庁長官(兼務)。
目本科学技術振興財団会長(科学技術館館長)。武蔵学園長を歴任。文化功労者。旭日大綬章。功労大十字章(ドイツ)、レジョン・ド・ヌ一ル勲章、大英勲革、国際科学披術協力賞(中国)、グラスゴー大学他11大学より名誉博士。
45年より作句。46年「ホトトギス」初入選。50年、山口青邨(せいそん)に師事、「夏章」入会。53年、同誌同人。90年、「天(てん)為(い)」創刊、主宰。国際俳句交流協会会長。
句集に『母国』(1972春日書房)、『知命』(1982牧羊杜)、
『天為』(1987富士見書房:第27回俳人協会賞)、『耳順』(1993角川書店)、
『立志』(1998同前)、『不稀』(2004同前:第7回加藤郁乎賞)、
『有馬朗人』(2002花神社)、『分光』(20075角川学芸出版:第3回詩歌句大賞)、
『鵬翼』(2009ふらんす堂)。
著書に、『現代俳旬の一飛跡』(2003深夜叢書社)。
高市順一郎(たかち じゅんいちろう〉
1939年、徳島生まれ。広島大学大学院修士課程修了。文学博士。桜美林大学助教授を経て同大学文学部教授。1979-80年英国ケンブリッジ大学客員研究員、1992-93年米国イェール大学大学院客員研究員。現在桜美林大学名誉教授、日本英米詩歌学会会長、『ジャパン・ポエトリー・レヴュー』編集長。日本国際ペン・クラブ、日本文芸家協会、日本現代詩人会、日本国際比較文学会会員。
著書に、『シルヴィア・プラス――愛と名声の神話』、『詩の形象と霊知――シェイクスピア、キーツ、ポー、ワイルド、エリオット』(思潮社)など。訳書にリチャード・キャヴェンディッシュ『アーサー王伝説』(晶文社)などがある。詩集に『愛の在処』、『日の歌、風の歌』、『宇宙鏡』、『樹の中の鐘』(思潮社)など多数。主要論文に、「古典詩歌における〈樹〉と〈美人〉のフィギュール――中国の詩物語と日本の歌物語」『比較文學』(1998.12)、'Real Splendour of Fuga風雅 - "Trees," the "Madonna," the Moon," and "Dream of BASHO's HAIKIU芭蕉俳句"' (2007,未完)など多数。

◎「HAIKU:自然と内なる世界」 9月28日15:00~17:30 京王プラザホテル 南館4F 「扇」

環境映画祭

◎上映作品(予定)  9月23日10:00~18:00 小野梓記念講堂

10:00 「イヌワシ 風の砦」(70分・1991年) ナレーター 上条恒彦
日本に生息するイヌワシは現在、わずか500羽ほど。
幻といわれたイヌワシの生態を7年間に渡り追跡。"兄弟殺し"や独特の共同ハンティングなど、絶滅に瀕するイヌワシの謎の生態を描いた作品。
*動物愛護コンクール協会賞

11:15 「クロウサギの島 奄美の希少動物たち」(45分・1996年)
ナレーター 石丸謙二郎
九州の南端に連なる亜熱帯の島々。その南西諸島の一角にある奄美大島には固有の生きものが多い。国の特別記念物アマミノクロウサギを始め、ケナガネズミ、ルリカケス、オオトラツグミなどレッドデータブックに名を連ねる希少種が生息する。だが、今この島にも開発の波が押し寄せる。自然環境の保護の有様を考える作品。
*第51回毎日映画コンクール記録文化映画賞、第20回モンタナ国際野生生物映画祭 動物保護メッセージ名誉賞、他

12:10 「ニホンザル モズ 26年の生涯」(52分・1998年)
ナレーター 森本レオ
生まれながらにして両手両足に障害をもったニホンザル・モズと母子の物語り。モズが生まれた1970年代、日本各地の野猿公園でも手足に障害をもつサルが次々に産まれ話題となる。餌付けのエサが要因ではないかと疑われた。7歳にして初めて子どもを産んだモズは不自由な体で子どもを育て、19年の生涯で多くの子孫を残した。だが、どの子孫にも障害は現れなかった。ハンディを負ったモズの生きざまを記録した作品。
1998年厚生省 中央児童福祉審議会 推薦文化財、第40回科学技術映像祭 科学技術長官賞、他

13:30 (対談)

14:00 「サシバ 海を渡るタカ」(35分・1994年)ナレーター 宮崎美子
東南アジア方面から日本の本州に渡ってくる中型のタカ、サシバは低山や丘陵地で子育てをする夏鳥。いわゆる里山で杉や松の木に巣を作り、カエルやヘビなど小動物を餌にヒナを育てる。子育てを終えたサシバは秋、家族で再び南の国々を目指す。何万という数で。
食物連鎖の頂点に立つ猛禽類は環境指標動物といわれるが、日本だけでなく越冬地の東南アジアでも数が減りつつあるという。
平成6年度文化庁優秀映画選定、第36回科学技術映像祭内閣総理大臣賞、他

14:40 「広がれアサザの夢~百年後にトキが舞う霞ヶ浦を~」
(65分・2006年)ナレーター 竹下景子
日本で2番目に大きな湖、霞ヶ浦・北浦。
首都圏の水がめとして周囲をコンクリートで固められる開発が始まった頃より水質汚染が進み、自然が大きく失われた。
かつての自然を取り戻そうと湖に自生する水草アサザ(浄化作用がある)をシンボルに立ち上がった"アサザ・プロジェクト。1995年以来、流域の小・中学校、市民、企業、行政、農林水産業、林業関係者などを巻き込み大プロジェクトに発展し、21世紀の循環型社会のモデルとして注目を集めるまでになった。
文部科学省選定、第48回科学技術映像祭 文部科学大臣賞

15:50 「平成 熊あらし~異常出没を追う~」(61分・2009年)
ナレーター 柳生 博
昨今、日本列島でクマが暴れている。豊かな森のシンボルだったクマが何故人里に出没するようになったのか・・・
2006年度の捕獲数、5.185頭。捕殺数は4千頭を超えた。(過去最高)
人間とクマの軋轢がこのまま続けば、やがて絶滅する地域が出てくるのではと専門家は懸念する。ツキノワグマの生態、保護活動、さらに日本の狩猟文化まで掘り下げ、解決の糸口を探った作品。
第7回文化庁 文化記録映画優秀賞、映文連アワード2009 グランプリ、2009年度キネマ旬報ベストテン

岩崎雅典(いわさき まさのり)
映画監督。1940年秋田県男鹿市に生まれる。1959年秋田県立秋田高校卒業。1964年早稲田大学教育学部社会科学科卒業。1970年以降、北斗映画、岩波映画製作所などで主に野生動物の記録映画やテレビ番組の演出に携わる1981年(株)群像舎を設立、代表となり現在に至る
群像舎は、おもに野生動物、地球環境をテーマに、記録映画、テレビ番組を制作しています。設立は1981年12月15日。テレビ番組「いきものばんざい」で意気投合したフリーランスのスタッフが自主映画をつくるために集いました。
以来20余年、伝統文化や習俗に迫った「最後の丸木舟」「又鬼」から、野生動物の生態を真摯に見つめた「ニホンザル物語 家族」「イヌワシ 風の砦」まで、人間、動物、自然の様々な姿を長期にわたり取材し、記録映画として発表してきました。ネパール・ヒマラヤ山系で"幻"の豹を追った「雪豹 Snow Leopard」「クロウサギの島」「広がれアサザの夢」最新作「平成熊嵐あらし」を含め20本を数えます。
また、「野生の王国」(毎日放送)、「生きもの地球紀行」「地球!ふしぎ大自然」(NHK)、「素敵な宇宙船地球号」(テレビ朝日)など、テレビ番組にも企画・制作として多く参加しています。

広河隆一写真展「人間の戦場43年」──平和委員会

期間 9月23日 ~ 9月26日 10:00-18:00
場所 早稲田大学 小野梓記念館ホワイエ
入場無料

■概要
広河隆一写真展「人間の戦場43年」では、戦争状態だけでなく、世界中で「人聞の尊厳が傷つき冒されている現場」の写真を展示。パレスチナやレバノン、日本を含む国々で撮影された約80点のモノクロおよびカラー写真を公開。
展示写真の一部は国際ペン東京大会の各国代表者会議場壁面を飾る予定。
『日本ペンクラブ平和委員会委員長だった立松和平さんが、国際ペン東京大会2010開催にあたり、戦争と平和のテーマの写真展をするようにと、私に強く推してくれた。彼と私は、かつてレバノンの戦場をいっしょに取材した経験がある。今年彼は思いもかけず他界されたが、彼と熱く話していた企画を「人間の戦場」と名付け、戦争状態だけでなく、世界中で「人間の尊厳が傷つき宣されている現場」の写真を展示したいと考えている。』(広河隆一)

■企画趣旨
私が大学を出てイスラエルに行ったのが1967年。このときイスラエルは広大なパレスチナの地を占領した。パレスチナ問題のことを全く知らなかった私が、この問題を自分の問題だと感じるようになったのは、私が理想社会と思って飛び込んだ「キブツ」と呼ばれる共同体が、かつてのパレスチナ人の村の畑の上に建設されたことを知ってからだった。
それから43年の年月がたったが、中東に平和が訪れる兆しはない。それどころか何度も戦争が起こり、虐殺事件が起こり、ガザの空爆や占領地における入植地の拡大が進んだ。
私はレバノン戦争や湾岸戦争、そしてアフガン戦争やイラク戦争を取材した。また他の難民や飢餓の問題、そして女性に対する暴力の問題も取材するようになった。すべてに共通するのは、弱者、被害者の存在が、たえず隠されようとするということである。
そうしたある日、日本ペンクラブ平和委員長の立松和平さんが私に、戦争と平和のテーマの写真展をするようにと、強く推してくれた。彼と私は、かつてレバノンの戦場をいっしょに取材した経験がある。今年彼は思いもかけず他界されたが、彼と熱く話していた企画を「人間の戦場」と名付け、戦争状態だけでなく、世界中で「人間の尊厳が傷つき冒されている現場」の写真を展示したいと考えている。

■展示写真パネル
パレスチナ、レバノン、イラク、アフガニスタン、アフリカ、チェルノブイリ、日本の「人間の戦場」
モノクローム および カラー写真 全倍サイズ 約40点、 全紙サイズ 約40点。
会場のモニターで、パワーポイント上映。


hirokawa.jpg■広河隆一 ひろかわりゅういち
フォトジャーナリスト、ビデオジャーナリスト、「DAYS JAPAN」編集長

★略歴
1943年 中国天津市に生まれる。2歳のときに日本に引き揚げる
1967年 早稲田大学卒業後、イスラエルに渡る
1970年 帰国。以後中東諸国を中心に海外取材を重ねる
1982年 レバノン戦争とパレスチナ人キャンプの虐殺事件の記録で、よみうり写真大賞受賞
1983年 IOJ国際報道写真展で大賞・金賞受賞
1989年 チェルノブイリとスリーマイル島原発事故の報告で、講談社出版文化賞受賞
1993年 写真集「チェルノブイリから~ニーナ先生と子どもたち」で産経児童出版文化賞受賞
1998年 「人間の戦場」(新潮社)で日本ジャーナリスト会議特別賞受賞
1999年 「チェルノブイリ消えた458の村」(日本図書センター)で平和・協同ジャーナリスト基金賞受賞
2001年 「チェルノブイリ消えた458の村」で「さがみはら写真賞」受賞
2002年 「パレスチナ 新版」(岩波新書)で早稲田ジャーナリズム大賞受賞
2003年 写真記録「パレスチナ」(日本図書センター)で日本写真協会賞年度賞受賞
2003年 写真記録「パレスチナ」(日本図書センター)で土門拳賞受賞

★主な写真展
1994年 コニカプラザにて「地球の現場を行く」写真展を開催
1996年 コニカプラザにて「チェルノブイリと地球」写真展を開催
2001年 新宿ニコンサロンにて「激動の中東35年」写真展を開催
2002年 コニカプラザにて「激動のパレスチナ」写真展を開催
2003年 銀座ニコンサロンにて 第22回土門拳賞受賞作品展「広河隆一写真展」を開催

広河隆一写真展事務局(090-1239-1410)主催で1991年から2002年まで、日本全国800回以上の写真展を開催

●日本テレビ、NHKを中心に、チェルノブイリ、中東などの報道番組を多数制作発表
「ドキュメント84 母と子の帰れぬ祖国」(日本テレビ)、「チェルノブイリ20年目の歌声」(NHK)、「素敵な宇宙船地球号―はばたけ命の翼」(テレビ朝日)をはじめ、中東、核関係を中心に、およそ60本の番組を制作。
●チェルノブイリ子ども基金顧問(2003年7月代表を退く)
2000年にチェルノブイリ救援の功績としてウクライナ大統領、国会議長から感謝状を贈られる
2001年ベラルーシから国家栄誉勲章(フランシスコ・スコリナ勲章)を授与される
●パレスチナ子供の里親運動顧問(1999年に代表を退く)
●パレスチナ子どものキャンペーン顧問(1986年に代表を退く)
●日本写真家協会、日本写真協会会員 
●2004年3月 フォトジャーナリズム月刊誌「DAYS JAPAN」を発刊 同誌編集長
●2005年、「DAYS JAPAN」が2004年の世界報道写真財団の2004年度に最も優れた報道を行った雑誌として表彰
●2009年、「DAYS JAPAN」が日本写真家協会賞を受賞

情報展示「国際ペン東京大会2010のすべて」

国際ペン東京大会の概要、スケジュール、招聘作家の紹介

期間 2010年9月3日(10:00~)~9月26日
場所 早稲田大学 早稲田ギャラリー

*一部のパネルを9月27日~9月30日まで京王プラザ・プレスルームで展示する予定です。

莫言(Mo Yan)

◎莫言(出演未定) 朗読劇「牛」 9月24日19:30~21:10 大隈講堂
朗読=神田松鯉(講談師)、踊り=田中 泯
脚本・演出=吉岡忍、人形・画=戸井紅子・有園絵夢・絵瑠、中国琵琶=シャオロン
これ以上牛が増えたら、オレたちが食い詰めてしまう。窮状の村で、牛たちは次々に去勢された。14歳の少年と老人は炎天下、瀕死の仔牛を連れ、町までの辛い道をたどる。文革期中国の人々の疲弊と滑稽を描ききった異色作品。田中泯が仔牛の悲哀を踊る。

bakugen.jpg1955年生まれ。中華人民共和国の作家。本名は管謨業。1976年、人民解放軍入隊後に文学を学び、1985年に『透明な赤蕪』で作家デビュー。中国農村を幻想的かつ力強く描く現代中国文学を代表する作家。2006年 第17回福岡アジア文化賞大賞を受賞。2002年日本ペンクラブ主催世界ペンフォーラム「災害と文化」に参加。朗読劇『秋の水』上演。
『赤い高粱』『秋の水』『花束を抱く女』『蠅・前歯』 『酒国 特捜検事丁鈎児の冒険』『豊乳肥臀』『至福のとき』『白い犬とブランコ』『白檀の刑』『四十一炮』『転生夢現』など邦訳多数。
『紅いコーリャン』『至福のとき』『故郷の香り』は映画化され国際的に大きな反響を得た。

朗読劇「牛」
文化大革命さなかの小さな村は、牛の飼葉にも困るほど貧しかった。しかし、牛は国家の大事な生産財、勝手に始末するわけにもいかない。これ以上牛が増えないために、3頭の牛を去勢することにした。
〈ぼく〉は14歳の腕白坊主。牛たちと遊んできたぼくは、旧時代に郷愁を抱く老人と2人、タマタマを抜かれた3頭の牛の面倒を見ることになる。傷口からばい菌が入らないようにと、牛たちを座り込ませず、眠らせもしない仕事は大変だった。村のエラいさんたちは料理したタマタマを肴に酔っ払っている。そのいい匂いが空きっ腹にこたえる。
元気だった若い牛がだんだんに弱ってくる。ぼくと老人はその牛を町まで連れていき、獣医に診てもらうことになった。強い陽射しの下、2人の人間と1頭の牛のつらい旅が始まった。結末は美しく、残酷で、人工的社会と自然の動物とが織りなす黒いユーモアをたたえている。

国際ペン大会京都セミナー International PEN Seminar Kyoto 2010

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映像のアジア -アジア文化の未来に向けて-
Asia on Screen -For the Future of Asian Culture-

主 催 日本ペンクラブ
日 時 2010年10月1日(金) 15:30~17:30
場 所 京都市国際交流会館イベントホール

◎プログラム
あいさつ
 ・中西 進(日本ペンクラブ副会長)
スケアトーク
 ・篠田正浩(日本、映画監督、早稲田大学芸術学客員教授)
 ・クリスティン・ハキム Christine Hakim
 (インドネシア、女優・映画制作者、2002年日経アジア賞文化部門受賞)
 ・ヴィカース・スワループ Vikas Swarup
 (インド、映画「スラムドッグミリオネア」原作者、駐大阪インド総領事)
 ・佐藤忠男(日本、映画評論家)〈コーディネーター〉

国際ペン獄中作家委員会創立50年記念イベント
「ただ心の内を語ったばかりに」(Because Writers speak their mind)

日時 9月29日(水)午後7時~午後8時半
場所 早稲田大学 小野梓記念講堂
入場無料

創立50年目を迎えた、国際ペン獄中作家委員会の歴史を振り返り、未来へとつなぐ記念式典
第一部は作品や映像で紹介する獄中作家の人と作品、第二部は田中泯による獄中作家達へのオマージュ

【プログラム】
第一部
イントロダクション
 「ただ心の内を語ったばかりに」50人の獄中作家の紹介
挨拶 国際ペン獄中作家委員会委員長、マリアン・ボスフォード・フレーザー(Marian Botsford Fraser)
挨拶 日本ペンクラブ獄中作家・人権委員会委員長 川村湊
朗読 50人の獄中作家から、人と作品 朗読:ステイシー・スミス
朗読と上映 『ゆうかんな小鳥』 ウィグル人獄中作家 Nurmuhemmet Yasin の作品から 
上映 映画『亡命』からダイジェスト

【第二部】
オマージュ
 踊り:田中泯

司会:宇野淑子

共催:国際ペン獄中作家委員会、日本ペンクラブ獄中作家・人権委員会

ワークショップ ICORN(国際難民都市ネットワーク)と国際ペン
──地方発の人道外交、文化で支援の輪 

9月29日(水) 午後5時半~午後6時半 早稲田大学小野梓記念講堂

国際ペン東京大会2010開催を記念し、国際ペンが支援・協力する、
国際的に広がる地方都市人道支援ネットワークICORNを日本で初めて紹介。
ICORNの事務局長、難民作家、受入都市のコーディネータが出演。
今後の日本でのICORN活動展開の可能性を探る。

[ゲスト]
サイハム・ベンセドリン Sihem Bensedrine
著名な作家。チュニジアPEN事務局長。仏トウールーズ大学卒。チュニジアの様々な雑誌・新聞の創設に関わる。現在インターネット雑誌・ラジオで言論活動を展開。難民都市バルセロナのゲストとして現在、バルセロナに滞在中。国際ペン獄中作家委員会50周年企画、50人の獄中作家の一人。

ヘルグ・ランディ Helge Lunde
スタベンガー市の文学と言論の自由フェスティバル事務局長を1998年~2005年まで務める。ノルウェーPENとスタベンガー市での難民作家受入を推進。ICORN創設とともに事務局長。

ラファエラ・サリエルノ Raffaella Salierno
カタラン・ペン事務局長。難民受入都市バルセロナのコーディネーター

ICORN(International City of Refugees Network) 国際難民都市ネットワーク
2005年創設。北欧の地方都市が地方からの国際人道支援として、海外でくらす難民作家やジャーナリストをゲストとして長期間受入れ、都市の広報、文化紹介等の仕事をしてもらう。市民との交流を通じて、難民や人道問題への関心を高めてもらうとともに、世界の都市と共通の課題に取り組むことにより、国際的民間外交の一翼を担うことができる。近年北欧から欧州全体、カナダ、米国、メキシコと参加都市を拡大し、現在の事務局はスペイン・バルセロナに置かれている。アジアではオーストラリア、ニュージランドの都市が参加を検討中。

参加都市
Barcelona、Bergen 、Brussels、Chiusi 、Drøbak、Fanø 、Frankfurt、Fredriksberg 、Gothenburg、Grosseto、Hannover、Haugesund 、Kristiansand、Lillehammer、Malmö 、Mexico City 、Miami 、Molde 、Norwich 、Odense 、Oslo、Palma de Mallorca 、Potenza、Skien、Stavanger、Stockholm 、Tromsø 、Trondheim
、Uppsala 、Århus

国際ペンとICORN
国際ペン獄中作家委員会は亡命作家ネットワークを組織し、ICORNと各国ペンセンターが協力して、滞在作家の人選、支援活動にあたっている。国際ペン獄中作家委員会は50年の歴史があり、亡命作家に仕事を与えることは難民の尊厳からも重要なことであるという考えにたっている。


記念講演 対談「韓国文学の現在」(仮題) コン・ジョン(孔枝泳)、ユン・サンイン(尹相仁)

コン・ジョン(孔枝泳 Gong, Ji Young)
1963年 韓国ソウル生まれ。延世大学英文科卒。労働運動を体験。収監された体験を反映した短編小説「日の上る夜明け」で1988年デビュー。
2001年韓国小説家協会韓国小説文学賞受賞。2004年第12回オ・ヨンス文学賞受賞。386世代を代表する女性作家となる。
2006年「愛のあとにくるもの」(きむ・ふな訳 角川書店)は辻仁成とのコラボレーション作品。同年「私たちの幸せな時間」(蓮池薫訳、新潮社)。同作品はカン・ドンウォン主演で映画化される。

ユン・サンイン(尹相仁 Yun, San Ing)
1955年 韓国群山生まれ。文藝評論家・日本文学研究者・翻訳家。
西江大学、東京大学大学院に学ぶ。漢陽大学校文科大学教授。
著書に「世紀末と漱石」(岩波書店)。夏目漱石「心」の韓国語訳、「韓国の近現代文学」の日本語訳がある。

◎記念講演と対談「韓国文学の現在」 9月25日 18:00~19:30 小野梓記念講堂


文学フォーラム開会式──阿刀田高 朗読劇「闇彦」

◎9月23日(木) 13:00~14:00 文学フォーラム開会式 大隈講堂

環境をめぐる世界文学の新潮流を展望する。


◎9月23日(木) 14:00~15:00 阿刀田高 朗読劇「闇彦」

朗読:松平定知(ことばの杜、元NHKキャスター)

人間にとっての最大の自然、それは死か。その受け入れ難さを、古今、人は物語に託し、語り継いできた。物語る人の宿命が交わる光景を現代に蘇らせる書き下ろし作品。

脚本・演出=吉岡忍、画・CG=加藤純・四位雅文、作曲=森ミドリ、横笛=植松葉子、小鼓=古賀裕己

基調公演 井上ひさし 群読劇「水の手紙」──開会式典

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井上ひさし(日本ペンクラブ前会長)が世界中の〈水〉問題に託して書き残した人類へのメッセージ。「わたしは水です」という最後の台闘にたどり着いたとき、私たちは地球を抱きしめているだろう。息をもつかせぬ群読劇60分。

演出監修=栗山民也、演出=大杉艮

他に国際ベン会長など各界代表のスピーチと、奄美高校生徒20人による壮大な竹太鼓演奏。


◎9月26日(日) 大隈講堂
 13:00~14:00 基調公演 井上ひさし作 群読劇「水の手紙」
 14:20~15:20 開会式典
 15:35~17:10 基調講演 マーガレット・アトウッド/高行健

詩の朗読会

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スケジュール
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9月24日 10:00~17:00
日本ペンクラブ詩人 国内朗読会 ──大隈庭園(雨天:大隈小講堂)

9月29日 14:00~17:00
国際ペン・日本ペンクラブ詩人 分科会1 ──大隈庭園(雨天:大隈小講堂)

9月29日 14:00~17:00
国際ペン・日本ペンクラブ詩人 分科会2 ──日本ペンクラブ 3F

9月29日 14:00~17:00
国際ペン・日本ペンクラブ詩人 分科会3 ──淑徳大学 池袋サテライトキャンパス

9月29日 18:00~21:30
詩朗読会 全体会 ──京王プラザホテル 南館4F 「扇」


→メールマガジンに、詩の朗読会の記事を掲載しました。ご覧ください。

スラヴ文学と環境

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9月30日(木) 10:00~12:00
京王プラザホテル(新宿)南館4F「扇」

入場無料 開場30分前

■概要
 ロシア・東欧のスラヴ語圏は、ヨーロッパの一部を成しながら、西欧とアジアの間にあって、独自の文学・文化を発展させてきた。環境に関しても、文明と自然を調和させようとする独自の世界観を持つ作家たちが多い。このセミナーでは、このようなスラヴ語圏の気鋭・中堅として活躍する作家・詩人たちに集まっていただき、ポスト共産主義時代を生きるスラヴ文学の現状と、その中で「環境」がどのように意識されているかを討議する。ここでは「環境」についてはできるだけ広い意味で考え、自然の環境だけに限定せず、文化・社会などの様々な環境を視野に入れ、21世紀のグローバル化時代に文学が生き延び、発展していくために、人聞のためにどのような環境が必要かを考えたい。

■パネリスト
ヴラジミル・ピシュタロ Vladimir Pistalo
1960年、サラエヴォ生まれ、セルピアの小説家。1993年にアメリカに移住する前からジャーナリストとして活躍、「ヴレメ」誌で旧ユーゴスラヴィアの崩壊をめぐって批判的な論評を行なった。現在、米国でアメリカ史/世界史を教えるかたわら、セルビア語で執
筆活動を続けている。これまで10冊の詩的散文や長編小説をセルビア語で刊行し、「仮面たちに固まれたテスラの肖像」は2008年度の最優秀長編小説として、セルビアで最も権威のあるNIN文学賞を受けた。「現実とは、よく濯いでやれば、夢を引き出すことのできる鉱脈である」というのが、彼の文学的信念である。

ミハイル・シーシキン MikhailShishkin
1961年モスクワ生まれ。ロシアの小説家。1995年以降はチューリッヒに住んでいる。1993年に作家としてデビュー、代表的長編に『皆を一つの夜が待つ』(1993)、『イズマイル攻略』(2000、ロシア・ブッカー賞)、『ビーナスの毛(ホウライシダ)』(2005、〈国民的ベストセラー〉賞、〈大きな本〉文学賞受賞)など。シーシキンの小説は、現代ロシア散文の最前線を切り拓くものとして高く評価され、現代ロシアで最も権威ある文学賞を次々に受賞し、シーシキンはいまや中堅世代の中でもっとも実力のあるロシア作家の一人と評価されている。

山崎佳代子 KayokoYamasaki
詩人、翻訳家、ベオグラード大学文学部教授。1980年代よりベオグラード在住。2003年ベオグラード大学で博士号取得。詩集「鳥のために」「薔薇、見知らぬ国」「産砂 RODINAj」「秘やかな朝」「アトス、しずかな旅人」(書肆山田)など。20世紀後半の世界文学を代表するセルビアのユダヤ系作家ダニロ・キシュの優れた紹介者としても知られる。『古事記』セルビア語訳の共訳者の一人。NATO軍にベオグラードが空爆されたときも、町に残り、詩を書き続けた。セルピア語と日本語の間を自由に行き来する跨境的詩人である。

■モデレーター
沼野充義MitzuyoshiNumano
1954年生まれ、文芸批評家、ロシア東欧文学研究者、ロシア・ポーランド文学翻訳家。日本ベンクラフ国際委員。2009年より日本ロシア文学会会長。著書に「徹夜の塊─亡命文学論」(作品社、サントリー学芸賞)、「徹夜の塊─ユートピア文学論」(作品社、読売文学賞)、「W文学の世紀へ─国境を越える日本語文学」(五柳書院)、訳書にレム「ソラリス」(国書刊行会)、シンボルスカ「終わりと始まり」(未知谷)、ナボコフ「賜物」(河出書房新社)、「新訳チェーホフ短篇集」(集英社)など。

*この他、ポーランドの作家にも参加を打診中。

本の未来

→セミナーのちらし(pdfファイル)がダウンロードできます

9月29日(水) 13:30~15:30 早稲田大学 小野記念講堂
入場無料 開場30分前

■概要
 アマゾン、アップル、グーグルなど米国系の大手グローバル企業の参入により、にわかに電子書籍が脚光を浴び、市場も活況を呈してきた。新しい表現、新しい市場の可能性を予感させる一方で、出版コンテンツのデジタル化、ネットワーク化によって、解決すべき課題も顕在化してきている。
 本大会の統一テーマ「環境と文学」を考えるうえでも、文学を取り巻く最大の環境変化ともいえる「デジタル・ネットワーク化」を正面から考えるのが、このシンポジウムの狙いである。本のデジタル・ネットワーク化は、文学やマンガなど従来の紙の上での表現や表現者にどのような影響を与えるのか、出版形態や出版産業はどのように変わっていくのか。情報が錯綜する電子書籍や電子出版について整理したうえで、作家、出版事業者、配信事業者、端末メーカーなど立場の異なるパネリストをお迎えし、それぞれの立場から〈本の未来〉について議論する。

報告1 日本ペンクラブの取り組み──電子文藝館の活動
報告2 グーグル的世界のもたらしたもの|斎藤康弘(米NY州弁護士、グーグルブック検索訴訟・日本ペンクラブ代理人)
報告3 電子書籍の歴史的経緯と現状|植村八潮(日本出版学会副会長)

■メイン・シンポジウム「本の未来」
◎パネリスト
 武田徹  (ジャーナリスト・評論家・恵泉女学園大学教授)
 野口不二夫(米国ソニー・エレクトロニクス シニア・バイス・プレジデント)
 野間省伸 (日本電子書籍出版社協会 代表理事、講談社副社長)
 松本侑子 (作家・翻訳家、日本ペンクラブ常務理事)
 渡部一文 (アマゾンジャパン バイスプレジデント・メディア事業部門長)
◎助言者
 斎藤康弘/植村八潮
◎コーディネーター
 山田 健太(日本ペンクラブ言論表現委員会委員長)

「日本ペンクラブ75年のあゆみ」展の様子(動画)を、YouTubeで公開

展示会で配布している案内図(pdfファイル)がダウンロードできます

展示会の様子など、YouTubeで見られます。

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■「日本ペンクラブ75年のあゆみ──自由と平和を求めて」展

日本ペンクラブの75年にわたる歴史を貴重な資料によってたどります。日本ペンクラブに属する作家の自筆原稿や日本ペンクラブ関係文書、戦前の秘話や戦後初期の活動、現在に至る様々な活動や国際ペンの活動の歴史を紹介します。
併せて国際ペン獄中作家委員会の活動が開始されてから2010年は50周年にあたるので、「50名の作家で綴る国際ペン獄中作家委員会の50年」特別展示も行ないます。

期間 2010年9月3日~9月26日(連日開場)10:00-18:00 
場所 早稲田大学 大隈記念タワー(26号館)10階 125記念室
入場無料

■概要
社団法人日本ペンクラブ(会長阿刀田高)は、2010年9月国際ペン東京大会を記念して、「日本ペンクラブ75年のあゆみ──自由と平和を求めて」展を開催。
社団法人日本ペンクラブが自らの歴史を企画展示する初めての試み。
著名作家の志が支えた75年の歩みを、内部資料(一部初公開)でたどる。
〈9月23日より、早稲田大学・京王プラザホテルで「国際ペン東京大会文学フォーラム」同時開催。〉

■主な展示資料
・1957年、1984年と2度にわたって開催された国際ベン東京大会の写真
・川端康成会長(当時)直筆の日本ペンクラブ関連資料
・井上靖会長(当時)他著名作家の日本ペンクラブ会報のための直筆原稿
・島崎藤村初代会長が1936年にロンドンの国際ペンに送った電報(新発見・写し)
 ほか、日本文学史を飾る著名作家の日本ペンクラブへの熱い思いが伝わる歴史的写真資料
 現在の日本ペンクラブの活動、「国際ペン東京大会2010」の内容も紹介

■同時開催
国際ペン獄中作家委員会 創立50年記念特別展示
「こころの内を語ったばかりに──50人の獄中作家たち」
Because Writers Speak their Minds