日本ペンクラブは、世界の各ペンセンター持ち回りで開催される国際ペン大会や国際ペン代表者会議に代表を送って国際活動を積極的に行っています。と同時に、P.E.N.憲章にもとづいて、国内外における言論表現の自由を守るために、次のような活動をしています。
■「平和の日」の集い
「平和の日」は、1984年5月に日本で開催された「第47回国際ペン東京大会」の平和委員会で設定されました。
毎年、同一日に、世界の各ペンクラブセンターで平和を希求する各種のキャンペーン、イベントを催すというものであり、第1回にあたる1985年は、日本ペンクラブの提案で3月3日の雛祭りの日に開催と決まりました。日本ペンクラブでは、この決定を受けて、第1回「平和の日」の集いを、東京・赤坂の草月会館ホールで開催しました。
この年の5月にユーゴで開かれた平和委員会で、日本ペンクラブ提案の3月3日がもっとも「平和の日」にふさわしいとの賛同を得て、1986年の第2回から恒久的にこの日に開催されることに決定しました。また、輝く太陽をバックに鳩がデザインされたシンポルマークも日本ペンクラブの考案によるもので、世界の各ペンセンターの「平和の日」のキャンペーンやイベントで便われることになりました。
第1回から第6回までは講演と映画上映、第9回までは講演と討論会、第10回以降は講師2人1組による4組のリレートークが行われてきました。また、第3回以降は、地方で県、府、市の後援を得て開催されています。
■「WiPの日」の集い
世界の各地にはいまも、言論弾圧を受けて、投獄され、身体の自由とともに言論表現の自由を奪われた作家が数多く存在します。国際ペンは、1960年にWiP(獄中作家)委員会を設立し、獄中にいる作家を救援するために、作家を拘束している政府に対して抗議や釈放を訴えることによって、内外の世論を喚起し、間接的に裁判を有利にみちびくよう働きかけてきました。
さらに1980年5月にユーゴで開かれた国際ペン代表者会議で、「WiPの日」を定め、ペンセンターごとに獄中作家救援のキャンペーンを行うことが決議されました。この決議を受けて、日本ペンクラブでは1981年以来、毎年10月に「WiPの日」の集いとして講演会やシンポジウムを行っています。
■日本ペンクラブの声明文
日本ペンクラブは、言論表現の自由を守るために、さまざまな声明文を発表しています。「チャタレイ夫人の恋人」「愛のコリーダ」「四畳半襖の下張」などの裁判と判決への抗議、教科書検定、安保条約や刑法改正などに対する批判、国家機密法に対する反対や破防法適用に関する抗議、朝日新聞社襲撃事件や本島長崎市長襲撃事件への抗議、諌早湾干拓潮受け堤防に関する声明、書籍等の再販廃止に関する声明などがあります(別項参照)。
また、対外的には、ベトナム和平を訴える声明文やあらゆる武力闘争に対する声明文を発表。各国の獄中作家の釈放要求をはじめ、獄中作家を日本ペンクラブの客員会員に選出する旨を伝える声明文をその国の大統領や首相などの国家元首宛に送付し、獄中作家の窮状と釈放を訴え続けています。


