東日本大震災・福島原発

東日本大地震の惨事に際して


 日本ペンクラブは、このたびの東日本大地震の、すべての被害者に対して心からなる痛嘆を申し述べます。亡くなられた多くの方々には、ただ祈るよりほかにありません。行方不明の方々には一人でも多くの命が救済されるよう切に願っております。もどかしさばかりが募ります。

 被害地への救助もままならず、私たちに何ができるのか、会員それぞれの活動とはべつに、文筆家の団体として、あらためて惨事の真因をさぐり、長く警鐘を鳴らし続けること、それが責務であると痛感しております。とりわけ惨事を拡大した原子力発電については確かな安全性を求めてこの存在を注視し、真実を世論に訴えていきたいと襟を正しております。

 なべて一日も早く惨害の地が回復するように、また健やかな日々が戻って来るように、言葉の力を信じて声高く希求いたします。この願いは被害地だけのものではなく、日本全体のテーマでもありましょう。こぞって「がんばれ、日本」と叫びます。


日本ペンクラブ会長 阿刀田 高

東日本大震災 被災地支援活動、
子どもたちへ<あしたの本>プロジェクトについて

日本ペンクラブは、子どもの本に関わる団体と共同で
被災地の子どもたちを支えるために
<あしたの本>プロジェクトを立ち上げました。

<あしたの本>プロジェクト主催団体
社団法人日本国際児童図書評議会(JBBY)
社団法人日本ペンクラブ(P.E.N.)
財団法人日本出版クラブ(JPC)
財団法人出版文化産業振興財団(JPIC)


詳しくは こちら をご覧下さい、

「脱原発を考えるペンクラブの集い」を開催 2011年11月16日 日本プレスセンターホール

日本ペンクラブは20111116日夜、東京の日本プレスセンターホールで、「反原発を考えるペンクラブの集い」を開催しました。

 

   脱原発の集い.gif

日本ペンクラブは、これまで核兵器廃絶を訴え、あらゆる核実験に反対し続けてきました。今回の集いは、福島原発事故は核実験、核兵器の使用に匹敵し、これを見過ごすことはできないという思いから、日本ペンクラブの環境委員会・平和委員会が企画の中心となり開催されました。

 

当日は、事前申込でほぼ満席であったが、当日駆けつけた方も含め会場は300名余の日本ペンクラブ会員ならびに一般参加者で満員となりました。

多数のメディアの取材も行なわれました。

会場開会まで広河隆一氏提供の「チェルノブイリの真実」が上映されました。

 

集いは高橋千劔破常務理事の司会で、登壇者10名が発言しました。

浅田次郎会長をはじめ発言者が次々と、脱原発への思いを作家、文学者の立場から発言しました。

 

発言者(敬称略):浅田 次郎(日本ペンクラブ会長、作家)、梓澤和幸(日本ペンクラブ平和委員会副委員長、弁護士、福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク<SAFLAN>共同代表)、落合恵子(日本ペンクラブ理事、平和委員会委員、作家、クレヨンハウス代表)、金丸弘美(環境委員会副委員長、食環境ジャーナリスト)、見城美枝子(平和委員会委員、エッセイスト、青森大学教授、NPO法人ふるさと回帰支援センター理事長)、中村敦夫(日本ペンクラブ理事、環境委員会委員長、作家、俳優)、野上ふさ子(環境委員会幹事、NPO地球生物会議ALIVE代表)、広河隆一(平和委員会委員、フォトジャーナリスト)、吉岡忍(日本ペンクラブ専務理事、作家)、司会;高橋千劔破(日本ペンクラブ常務理事、平和委員会委員長、作家、文芸評論家)

 

引き続き会場からの発言を求め、日本ペンクラブ会員、一般参加者より様々な意見や思いが表明されました。

 

集会には国際ペン会長ジョン・ラルストン・サウル氏からもメッセージが寄せられました。

 

会場参加者には発言者のメッセージをまとめた冊子が配られました。

 

なお日本ペンクラブ会員の作家も参加し、「いまこそ私は原発に反対します」が2012年3月に平凡社より刊行される予定です。

 

女性作家委員会シンポジウム 「女性と原発」

CIMG0350.gif女性作家委員会シンポジウム

「女性と原発」

 

女性作家は、福島の原発事故をどう捉えたか?

未曾有の事態をふまえ、脱原発世界への展望を探る

 

日時 12年3月24日(土)14時開演

会場 東京・青山「こどもの城」

 

 

開会あいさつ 下重暁子(日本ペンクラブ副会長:写真左)

 

シンポジウム

出演者 小林エリカ(作家・漫画家)、中島京子(作家)、 沼野恭子(東京外国語大学教授・ロシア文学者)、萩尾望都(漫画家)

ゲスト セルゲイ・ミールヌイ(ロシアの作家・ジャーナリスト)

コーディネーター 小谷真理(女性作家委員長)

総合司会 宇澤美子(女性作家委員)

 

 

CIMG0369.gifメッセージ「チェルノブイリから福島へ」

(三浦みどり訳)    

スベトラーナ・アレクシエーヴィチ

(ベラルーシの女性作家。著書『チェルノブイリの祈り』岩波書店)

(写真左 スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチの作品を紹介)

 

 

 

 [シンポジウム報告]

 

 ロシアの女性ジャーナリストたちが、命を張って使命を果たしていることを知ったのは、2004年、ノルウェーのトロムソでの国際PEN大会に参加し、女性作家委員会の国際分科会に出席した時のことだ。大会の直前にベスランでテロリスト小学校占拠虐殺事件が起こり、仲裁に赴こうとしたアンナ・ポリトコフスカヤが飛行機の中で、飲み物に異物を入れられ、意識を失って病院に運び込まれた、という報を世界に訴えるために、彼女の支持者が女性作家委員会に飛び込んできたのを目撃したからだ。ポリトコフスカヤはその二年後に暗殺された。
 それでも彼女たちは怯まない。そして、今回、沼野恭子さんからの紹介で、同じく、まだ冷戦下のソ連だった頃から当局に睨まれつつもしぶとく歴史の暗部のインタビューを続けてきたスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチがベラルーシ出身で、チェルノブイリの被災者であったことを知った。『戦争は女の顔をしていない』は読んでいたのだけれど、彼女はまた『チェルノブイリの祈り』というインタビュー本も出していた。チェルノブイリの被災者たちは、自分たちのことを、日本語の単語そのままで「ヒバクシャ」と呼ぶのだそうだ。彼らが被災した時、同じような被害を受けた人類は広島・長崎にしかいなかったから、広島・長崎のことを参考にしたので、その言葉が定着したのだそうだ。

 

 

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満席となった会場

 

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日本ペンクラブ声明「大飯原発再稼動に強く反対する」

  政府はいま、関西電力大飯原発の再稼働を強行しようとしているが、日本ペンクラブはこれに強く反対する。

  そもそも東日本大震災で事故を起こした福島第一原発は、各号炉の内部に近づくことすらできず、いったい何が起き、現在どうなっているのかもわかっていない。にもかかわらず、他の原発一般について、机上のストレステストのみで安全性を確認したとする政府判断には信頼を置くことはできない。

  ましてその判断のもとになった評価を、これまで原子力規制をおこたり、数々の失敗を重ねてきた原子力安全保安院が担うということは、とうてい国民が納得できることではない。

  現在の民主党野田政権は菅前政権の脱原発方針を引き継ぎ、脱原発依存を謳ったのではなかったか。まずやるべきは、福島原発事故の検証を行い、国内の各原発をいつ、どのように廃棄していくかの工程表を具体的に示し、代替エネルギーの研究開発と実用化の道筋をつけることである。

  福島第一原発の事故は、ひとたび原発が事故を起こせば、その影響が広範囲・長期間に及ぶことを白日の下にさらした。また、同原発で溶融した核燃料はむろんのこと、一般の原発から必然的に排出される膨大な「核のゴミ」についても、十万年ものあいだ安全な場所に隔離しておかなければならないことも広く知られるようになった。こうしたことを併せ考えれば、再稼働をめぐる判断は、政権の一部や原発立地の一自治体のみでなされるべき問題でないことは明らかである。

  日本ペンクラブは、言論・表現の自由、戦争と平和、地球環境に深い関心を寄せる作家・表現者の集まりであり、シンポジウムや編集出版などを通じて、脱原発・反原発の意思を表わしてきた。

  私たちは現政権が進める大飯原発再稼働方針に反対するとともに、その姿勢をただちに改めるよう強く求める。

 

二〇一二年四月二十日

 

日本ペンクラブ会長   浅田次郎

同 環境委員会委員長  中村敦夫

同 平和委員会委員長 高橋千劔破

 

<日本ペンクラブ福島視察団報告・一年後の「福島」を訪ねて> 地震・津波・原発事故から一年

日本ペンクラブ常務理事・平和委員長 高橋千劔破(ちはや

 3月9日(金)、東電福島第一原発事故から約1年、浅田次郎会長以下、脱原発を考える日本ペンクラブのチームが、福島市といわき市を訪ね、放射能汚染の実情を視察するとともに、汚染と取り組む人たちと意見交換をした。東電や原子力委員会はもとより、政府や地方行政の対応に対する不信と不満の中で、いま何をすべきかを模索し続ける人たちの生の声を、私たちは重く受け止めた。
 昨年暮れに政府は、原発事故機の核燃料棒が冷却安定状態に入ったとして、事故の収束を宣言した。だがじつは、何ひとつ解決していないことを誰もが知っている。出口の見えない事故処理は、いま始まったばかりであり、今後何十年かかるか判らない。放出された厖大な放射能による汚染地域を、福島第一原発から同心円で20キロとか30キロ圏という範囲ではくくれない。風の流れや降雨によって、広範囲にわたる複雑な汚染地区をつくり出しているからだ。そうした地域に住むことを余儀なくされている人たちの、悲痛な叫びを私たちは聞いた。
  

   


表紙瓦礫.gif

上)  豊間中学校庭の瓦礫 下左) 久之浜地区  下右) 豊間中学体育館

 
表紙久之浜地区.gif表紙豊間中体育館.gif

 



 


 


[福島視察団] 浅田次郎会長、下重暁子副会長、吉岡忍専務理事、高橋千劔破常務理事・平和委員長、


野上暁常務理事・「子どもの本」委員長、相澤与剛理事・広報委員長、清原康正理事・会報委員長、


中村敦夫理事・環境委員長、菱沼彬晃理事・財務室長、横山征宏理事・企画事業委員長、


轡田隆史国際委員、佐伯剛正環境委員・視察団世話人、杉山晃造企画事業委員、田中捷義企画事業委員、


広河隆一平和委員・視察団世話人、森詠環境副委員長、山本皓一企画事業委員、山本源一環境委員、


高田幸子・事務局

)

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 〈脱原発を考えるペンクラブの集い part2〉 『福島・チェルノブイリ・そして未来は...』

 

「脱原発を考えるペンクラブの集い part2 福島・チェルノブイリ・そして未来は...」が日本ペンクラブと専修大学の共催で、8月30日(木)1830分から東京・神田神保町の専修大学で開催された。参加者が予想を超えて膨れ上がり、会場を急拠500人収容の教室に変えたほどの盛況ぶりだった。

 詰めかけた参加者はシニアから若者まで男女半々、中には福島第一原発の避難区域の若者もいた。会場は熱気に包まれ、原発がもたらしたさまざまな現実と問題について、福島とチェルノブイリの現地視察報告が行われた。浅田次郎会長らの視察団がリポートするあまりに生々しい現実とこれからの問題の深刻さに、会場を埋めた参加者は定刻を過ぎても、なお討議を行う白熱の一夜となった。

 

 

会場第一部.gif 

《プログラム》

 

 総合司会 

  高橋千劔破常務理事・平和委員長

 

 第1部 基調報告

  吉岡忍専務理事(福島視察)

  浅田次郎会長 (チェルノブイリ視察)

  中村敦夫理事・環境委員長

    (チェルノブイリ視察) 

  野上暁常務理事・「子どもの本」委員長

        (チェルノブイリ視察) 

  神保哲生会員

  (チェルノブイリ視察ビデオ上映) 

 

 第2部 会場との対話

 コーディネーター 

  山田健太理事・言論表現委員長

  《チェルノブイリ視察団8人》

 浅田次郎、野上暁、中村敦夫、大原雄理事・電子文藝館委員長、森絵都理事・「子どもの本」副委員長、住友達也環境委員、宮崎信也環境委員、神保哲生

 

  第3部 未来への提言 広河隆一平和委員

  

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