2011年10月~11月

国際ペンの動き 2011年10月

2011/10/31 [国際ペン]10月28日前国際ペン会長イリ・グルシャー氏逝去。

 国際ペンは、10月28日に前国際ペン会長イリ・グルシャー氏が突然の逝去したとの報に接し、深い悲しみに包まれた。国際ペン会長サウル氏は「新年のため迫害され、投獄された彼の人生は国際ペンの表現の自由の闘いを自ら具現化したものだった」とのコメントを発表し、国際ペン専務理事堀武昭氏も「彼の一生は表現の自由のための闘いのチャンピオンとしてのものだった」と語った。

2011/10/27 [トルコ]トルコの著名な作家Deniz Zarakolu氏逮捕される。


 トルコの著名な作家、学者、そして翻訳家でもあるDeniz Zarakolu氏がトルコ当局により「反テロ法」違反の容疑で逮捕された。彼の父Ragid Zakakolu氏はトルコの表現の自由のために30年間戦った著名な活動家で国際ペン獄中作家委員会の50周年記念の際に著名は獄中作家達50名の一人に選ばれている。

2011/10/13 [ミャンマー]Zargana氏、 PEN等の組織のサポートに謝意を表明

 この度釈放されて故郷に帰省したビルマのコメディアンZargana氏は、ペンクラブ始め複数の組織が投獄中の彼に行った支援に対し謝意を表明した。
 また、刑務所に収監されている政治犯解放の公約を果たせずにいるミャンマー政府に遺憾の意を示した。

2011/10/12[ミャンマー]コメディアン・詩人Zargana氏釈放される。

 ミャンマーで政治犯として投獄されていた、コメディアン・詩人Zargana氏が、最近の大規模な釈放の一環として釈放された。国際ペン獄中作家委員会は引き続きZargana氏に対する制限解除と全ての政治犯の釈放を求める。

2011/10/11 [ドイツ]フランクフルト・ブックフェアで出版社が国際ペン支援を表明

 2011年初頭、世界的な出版社、Hachette Livre, Penguin Books, Random House3社と国際ペンにより創設された「PEN Publishers' Circle」に、あらたに北欧・カナダの大手出版社がフランクフルト・ブックフェアで参加を表明した。国際ペンの表現の自由を守る運動に対する共感が出版業界で拡がっている。

2011/10/6 [ロシア]Anna Politkovskaya暗殺5周年にあたり、国際ペンは正義を改めて求める。

 2006年10月7日、ロシアの著名なジャーナリストAnna Politkovskaya氏はモスクワの彼女のアパートのエレベーターで殺されているのが発見された。その後の捜査により、3名が逮捕されたが証拠不十分で釈放され、そのうちの1名が再逮捕されるとともに、さらに主謀者とおもわれる人物が拘束された。
 国際ペンは、Anna Politkovskaya氏暗殺5周年にあたり、彼女の暗殺を依頼した人物を含む全ての事実が究明され、公正な裁判により正義が実現することを改めて求めた。

[国際ペン]第77回国際ペン・ベオグラード大会

  [国際ペン]第77回国際ペン・ベオグラード大会 2011年9月12日~9月17日 セルビアで開催。

 国際ペン・ベオグラード大会は9月12日~9月17日、セルビア・ベオグラード市で「文学―世界の言語」をテーマに開催された。参加センター数は70余、90名の各国ペンセンター代表が参加、文学フォーラムには世界各国から25名の作家が招かれた。
  日本ペンクラブからは浅田次郎会長、佐藤アヤ子国際委員が参加した。前回の東京大会で国際ペン専務理事に就任した堀武昭日本ペンクラブ常務理事が国際ペン・サウル会長とともに国際ペン総会にあたる代表者会議では議長を務めた。
 9月13日大会開会式がセルビア共和国大統領ならびに首相出席のもと、ベオグラード市ホールで行なわれた。
 14日~17日にかけて行なわれた代表者会議では冒頭、バルガス・リョサ、劉暁波両氏のノーベル賞受賞を祝う緊急動議が開催国セルビアペンより提案され、日本ペンクラブが各国ペンセンターを代表して支持の意志を表明後、満場一致で決議された。
大会ではベラルーシ、中国、ウイグル、キューバ、エリトリア、ヨーロッパ共同体(一部三カ国でのメディア規制)、フィージー、イラン、クルド(獄中・言語権)、メキシコ、ロシア、南アフリカ、シリア、トルコ、ベトナム、ロマ人(平和)、の状況に関する決議案等が提出され満場一致で採択された。また少数言語の権利の擁護をうたったヘロナ宣言も採択された。
 今回の大会では、コソボペンを含む全てのバルカン半島諸国のペンセンターが連携する「バルカン・ペン・ネットワーク」が発足し、また中国から久しぶりに代表が参加し、国際ペン活動の一層の発展がみられた。
 また9月18日~9月19日 地方都市含む各地で大会記念の文学フォーラム「言葉に自由を- Free the word」が開催され、ゲストによる朗読会等の多彩なプログラムが行なわれた。現地で活躍する日本人詩人山崎佳代子氏も現地の詩のワークショップにゲストとして参加した。
 次回大会は2012年9月韓国慶州で開催される予定。

国際ペンの動き 2011年11月1日~11月10日

2011/11/10[国際ペン]ジョン・ラルストン・サウル国際ペン会長、イジー・グリュシャ前国際ペン会長の逝去に対しチェコ、オーストリア、ドイツ・ペンに弔辞。
2011/11/9 [トルコ]Ragip Zarakolu氏 重罪犯拘置所に移される。
2011/11/4 [フランス]国際ペン、風刺雑誌 "Charlie Hebdo" 出版社ビル火炎瓶攻撃に対する声明を発表。
2011/11/3 [トルコ]Ragip Zarakolu氏、獄中より公開書簡をトルコ政府に送る。
2011/11/2 [メキシコ]メキシコで犠牲となった作家を悼み、国際ペン「死者の日」キャンペーン。
2011/11/1 [トルコ]著名作家・学者Ragip Zarakolu氏、Busra Ersanli教授とともに「反テロ法」で正式に起訴される。

(詳しい内容は国際ペンホームページのLatest Newsをご覧ください。英語のみ)

[国際ペン] 11月15日は第30回獄中作家の日(WiP Day) 

[国際ペン] 1115日は第30回獄中作家の日(WiP Day) 

 

 

 

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メキシコ(殺害)、エチオピア(行方不明)、チベット・バーレーン・トルコ(拘束中)5名の作家の事例を取り上げる。

 

 

(注:日本ペンクラブは1116日に脱原発集会を開くため、獄中作家の日のイベントは来年春に開催予定です。)

 

国際ペンでは毎年1115日を獄中作家の日と定め、今年30回目となります。

表現の自由の抑圧に抵抗している作家を取り上げ、支援します。今年はすでに34名の作家が殺害されています。

毎年、何名かの作家を獄中作家の日を記念して取り上げています。

今年の作家は以下の通りです。

 

Reeyot Alemu(エチオピア)政治コラムニスト。彼女は2011621日より行方不明。

 Susana Chavez (メキシコ) 詩人、人権活動家 。その著作と活動のゆえに201116日殺害される。

Tashi Rabten (チベット) 詩人・随筆家。20083月のラサ動乱を取り上げた記事により分離主義者として有罪。投獄。

Abdul-Jalil Al-Singace (バーレーン) 活動家・ブロガー。祖国バーレーンの人権侵害を告発し、無期懲役。

Nadim Sener and Ahmet Shik (トルコ): ジャーナリスト。Ergenekon クーデター計画事件と警察・有力者の関係を暴露した著書により逮捕・拘束中。

 

(詳しい内容は国際ペンホームページをご覧ください。英語のみ)

 

 

 

[メキシコ]組織犯罪を告発していたブロガーが殺される。

   国際ペン獄中作家委員会によると、メキシコのNuevo Laredo で11月9日頭を切断された死体が発見され、"Rascatolipas" の名前で知られる男性ブロガーであることが判明した。
この事件は、9月に同地方で殺された女性のブロガーに続くものである。国際ペンはメキシコの状況に対し、引き続きキャンペーンを行なっていく。(2011/11/15)

本件の詳細は国際ペンホームページ (英語のみ)をご覧ください。

[トルコ]Ragid Zarakolo氏の釈放を求めIPA(国際出版連合)と国際PENが共同声明

   トルコの表現の自由のシンボルであり、出版人であるRagid Zarakolo氏が逮捕され、重罪拘置所に収容されていることに懸念を示し、Zarakolo氏、とその息子Deniz Zarakoko氏、学者で作家のBusra Ersarnli,そしてその他の多くの作家・ジャーナリストの釈放を求める共同声明を、IPA(国際出版連合)と国際PENが発表した。(2011/11/15)

  本件の詳細は国際ペンホームページ (英語のみ)をご覧ください。

[米国]国際ペン・米国ペンが共同でOCCUPY運動への取材規制に抗議

 国際ペン・米国ペンは共同で、現在米国各都市に拡がるOCCUPY運動に対する取材規制について共同で抗議した。

 OCCUPY運動がおこなわれている各地で、当局が取材TVクルー、記者の立ち入りを禁止し、上空のヘリコプター取材も認めない規制を行なっていることに共同で抗議した。

 国際ペン総務局長のLaura McVeignは「世界のどこでも表現の自由が侵害されようとする場合は、メディアや報道に対する規制が行なわれる。このようなことは米国民や世界に間違ったメッセージをおくるものだ」と語った。(2011/11/15)

  本件の詳細は国際ペンホームページ (英語のみ)をご覧ください。

[ロシア]チェチェンの分離反対派でロシア人詩人のAkhtakhanov氏殺害される。

  国際ペン獄中作家委員会は11月15日モスクワの自宅前でチェチェンの分離反対派でロシア人詩人のAkhtakhanov氏殺害された。Akhtakhanov氏はロシア作家同盟の会員で、チェチェンの独立運動を非難しイスラム過激派が反発していた。国際ペン獄中作家委員会はさらなる情報を収集中。(2011/11/16)

 

本件の詳細は国際ペンホームページ (英語のみ)をご覧ください。

[メキシコ]地方紙新聞社銃撃される。

 2011年11月15日未明、メキシコ・Coahuila州の日刊紙「El siglo de Torreon」 の正面玄関に武装した集団が機関銃を20発発射した。記者や社員に怪我人はなかったが、報道機関への銃撃はこの10日間で2回目となる。国際ペン獄中作家委員会は本件の容疑者を見つけ出し裁くことをメキシコ当局に求めた。(2011/11/17)

本件の詳細は国際ペンホームページ (英語のみ)をご覧ください。

[トルコ]国際ペン、現在拘留中のAhmet Sik氏の著書 "OOOBook" (旧名"Imsm's Army")の出版を歓迎

20111116日、トルコの125名の作家が連帯署名を行なった、Ahmet Sik氏の著書 "OOOBook" (旧名"Imsm's Army")が出版された。出版記者会見は当地のBook Fairのトルコ・ペンの展示会場で多数の作家の出席のもとで行なわれた。Ahmet Siks氏は2011年3月から投獄され、その際、今回出版された本の原稿のデジタル版も押収された。

国際ペンは2011年の獄中作家の日キャンペーンでもAhmet Sik氏と同僚にNedim Sener氏の事例を取り上げ、両氏の即時釈放を求めている。(2011/11/18)

[エジプト]エジプトのブロガー Maikel Nabil Sanad氏の上告審再延期される。ハンスト中のSanad氏の健康状態が憂慮される。

   20113月逮捕されたエジプトのブロガー Maikel Nabil Sanad氏の拘束が続いている。Sanad氏は4月ムバラク政権下で軍部を非難したとして3年の懲役刑を宣告されたが、その後エジプトでは政変があったのにも関わらず、上告審は数度にわたり延期されている。これに抗議して氏はすでに8月からハンストに入っており、健康状態が懸念される。国際ペンはSanad氏の即時釈放を求めている。(2011/11/22

 

詳細は Egypt - Maikel Nabil Sanad.doc(英語のみ)をご覧下さい。

[国際ペン]11月23日は刑事免責に反対する国際行動デー

 IFEX(国際「表現の自由」ネットワーク)は11月23日を「刑事免責(Impunity)を終わらせる国際行動日」に定め、行動を呼びかけた。言論の自由の権利を行使したために斃れた人々に正義を要求している。(2011/11/23)

 

詳細は国際ペン関連ページ(英語のみ)をご覧下さい。

[南アフリカ]国際ペンと南アフリカペンは南アフリカ国会で秘密保護法が通過することに憂慮を表明。

 国際ペンと南アフリカペンは共同で現在南アフリカ共和国国会で審議中の「秘密保護法」に憂慮を表明した。民主化の過程にある同国で、最高25年の懲役という重い刑罰と恣意的な運用により、同法は汚職や権力乱用といった権力者の犯罪を告発する作家や記者に対し脅威となる恐れがある。(2011/11/23)

 

  詳細は国際ペン関連ページ(英語のみ)をご覧ください。

[アゼルバイジャン]作家であるRafiq Tagi氏が暴漢に襲われ死亡

 作家でありジャーナリストでもあるRafiq tagi氏がアゼルバイジャンの首都Bakuで仕事からの帰路、何者かに襲われなくなった。背後関係はいまだ不明だが、国際ペン獄中作家委員会では氏が最近執筆した記事に関係する疑いがあるとして調査を開始し、当局にも完全な調査を求めた。(2011/11/22)

 

詳細は国際ペンホームページ(英語のみ)をご覧下さい。

[ベラルーシ]ベラルーシPEN会員に4年半の有罪判決

ベラルーシPEN会員で作家、人権活動家のAles Byalyatski氏に対し2011年11月24日ベラルーシ裁判所は脱税の罪で4年半の有罪判決を下した。この判決は政治的動機に基づいているとEUは非難、国際ペンも同氏の無条件釈放を求めている。(2011/11/25)

詳しくは国際ペンホームページ(英語のみ)をご覧下さい。

[ウズベキスタン]ジャーナリストが5年の拘束の後、精神病院から退院。

ウズベキスタンの反体制派ジャーナリスト、Dzhamshid Karimov氏は同国の独裁的大統領Islam Karimov氏の甥だが、体制批判を行なっていたところ、精神病院に収容され、5年間拘束されていた。

国際ペン獄中作家委員会は同氏の解放を歓迎し、同時に長期間拘留されている他の作家の釈放を求めた。

(2011/11/30)

詳しくは国際ペンホームページ(英語のみ)をご覧下さい。

[バーレーン]国際ペン獄中作家委員会委員長、バーレーンで表現の自由、拘束者の釈放を訴える。

国際ペン獄中作家委員会委員長のMarian Botsford Fraserは国際人権団体の代表団の1員としてバーレーンのマナマを訪問し、同国の反体制派ジャーナリスト、ブロガーらと会談、バーレーン政府とも会談した。Fraser委員長はバーレーン独立調査委員会の報告書でも勧告されている、非暴力の活動で拘束・有罪となっているものの釈放と表現の自由の尊重を訴えた。(2011/11/30)

詳しくは国際ペンホームページをご覧下さい。

[ベトナム]インターネット作家減刑される。

国際ペン獄中作家委員会は大学教師でありインターネット作家であるPham Minh Haong氏が減刑され、2012年1月に釈放されるとのベトナムの裁判所の決定を歓迎した。同氏は釈放後なお3年間自宅拘束されることになる。国際ペン獄中作家委員会は同氏を含むベトナムで拘束されている作家やジャーナリストの無条件釈放を引き続き求める。(2011/12/2)

詳しくは国際ペンホームページ(英語のみ)をご覧ください。

[国際ペン] サウル会長 アフリカを訪問 

国際ペンのサウル会長は11月 アフリカのセネガルならびにシエラレオネを訪問した。セネガルではアフリアのペンセンター・ネットワーク会合に出席、アフリカ十カ国のペンセンターの代表と会談した。

2008年のダカール国際ペン大会を契機とし、2010年の東京大会での会合、カイロにおける会合と続き、アフリカでは各国ペンセンターの活発な活動が展開されている。

アフリカのペンセンターは特に学校での識字・作文活動に力を入れている。

サウル会長は引き続きシエラレオネを訪問、女子校を訪問し、シエラレオネペンが取り組んでいる教育プログラムを見学した。会長によればプログラムは単に識字向上ではなく、自己表現力、作文、さらには文学理解にわたり、子どもたちの未来を開くものである。会長会員向けレターより編集。

(2011/12/13)

 

くわしくは国際ペンホームページをご覧ください。